明日への伝言板

  • 2012年12月04日(火)放送
  • ひきこもり地域支援センター
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  • ジャンル / 引きこもり
歌手・俳優。福岡県出身。
1972年、海援隊としてデビュー。 「母に捧げるバラード」(1973年)がヒットし、翌年の第25回NHK紅白歌合戦に出場。 その後、映画「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)に出演し、俳優としての新境地を開拓。
デビュー作ながら日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞する。 そしてテレビドラマ「3年B組金八先生」が大ヒット、シリーズ化され代表作に。テレビ・舞台など幅広い分野で活躍している。

●ひきこもり地域支援センター

 お元気ですか。武田鉄矢です。
 15歳以上40歳未満の「引きこもり」の人の割合は1.8%。
内閣府が2年前に公表した数字です。
推計すると全国に約70万人いることになります。
引きこもりは長期化すると心や体の健康に深刻なダメージを与え、
本人や家族を社会から孤立させかねません。
社会参加の再開につなげるためにはできるだけ早く手を打つことが肝心です。
今日は、引きこもり支援についての話です。


 厚生労働省は引きこもりの定義を、

 「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、
  6カ月以上続けて自宅に引きこもっている状態」

としています。
人間関係づくりへの強い不安感を持っている引きこもりの人たちの中には、
精神障害などがある人もいるとされ、
支援機関は医療、保健、福祉、就労支援など多岐にわたります。
その窓口機能を兼ねた相談機関として
厚生労働省は、「ひきこもり地域支援センター」の設置を推進しています。

 「福岡市ひきこもり成年地域支援センター」は、主に成人を対象にしています。
「よかよかルーム」の愛称で親しまれ、平成23年度に訪れた相談者の人数は191人。
電話や面接、自宅訪問での相談は延べ約2000件です。
よかよかルームはグループ活動にも力を入れており、
スポーツや料理、フリートーク、カラオケなどを参加者同士で楽しんでいます。

 チーフコーディネーターの緒川秀俊さんによると、グループ活動の狙いは

 「引きこもっている人が、
  自分の意思で行動、発言する体験を積み重ねる中で、
  自信を取り戻してくれること」

と言います。
打ち解けた仲間がアルバイトを始めたと聞いて刺激を受け、
引きこもり脱出に成功した例もあります。
23年度はグループ活動に参加した55人のうちの
半数の28人が、就労や就学などにつながったそうです。

 「ここに来た人が、引きこもりから脱して
  それぞれの人生を生きることができるよう、お手伝いしたい」

と緒川さんは話しています。


 いかがでしたか。
北九州市の「ひきこもり地域支援センター」は平成24年度から
「すてっぷ」の名称になりました。
23年度の相談支援件数は1133件で、前年度から約27%増加しました。
引きこもりの人が社会で再チャレンジする第一歩を、
相談の形で踏み出してほしい、と思います。

 では、また。
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