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橋下氏、石原氏の原発発言に“沈黙”

吉田豊史氏(左)の街頭演説に駆けつけた橋下代表代行(撮影・堀まどか)
吉田豊史氏(左)の街頭演説に駆けつけた橋下代表代行(撮影・堀まどか)

 日本維新の会の橋下徹代表代行(43)は1日、新潟、富山県など4カ所で街頭演説を行った。11月30日に石原慎太郎代表(80)が原発政策の公約を否定する発言を行い、橋下氏の反応が注目されたが、それについてはいっさい触れず。この日最後のJR富山駅前での演説後も報道陣へのコメントはなく、石原発言については“沈黙”したかたちとなった。維新ツートップの距離感が浮き彫りになった原発政策には各党から批判の声も上がった。

 石原氏による原発政策での公約修正発言について、橋下氏が沈黙した。この日は新潟、富山の両県で街頭演説。普段通りの歯切れのいい口調で日本維新の会をアピールしたが、前日の党首討論会で石原氏が原発政策をめぐり党公約を否定したことへの発言はなかった。

 この日最後の街頭演説はJR富山駅前。ときおり冷たい雨が落ちる悪天候の中、橋下氏は約2000人を前に政策を訴えた。締めくくりでは、石原氏との連携について触れた。「最後はみなさんに応援をいただけるかどうか。役人じゃ、出来ない。役所じゃ、出来ない。いろんな反発が出てくるから。最後に出来るのは日本維新の会、そして僕。そして石原代表。ときどきいろんなことで物議をかもすかもわかりませんが、最後は実行力」。維新ツートップによる改革姿勢を強調したが、演説後は街宣車からすぐに移動用の車に乗り込み、報道陣への取材対応はなかった。

 石原氏は前日の党首討論会で29日に発表したばかりの「既設の原発は2030年代までにフェードアウト(消失)する」とした公約について、「そういう公約はやっぱり直させます」と語り、見直す考えを示した。さらに異なる見解も展開。「(原発は)2030年代までにフェードアウトする」について「そういう公約は直させた」と主張。その後別の会見で、直したのは橋下氏が当初打ち出した「30年代までに原発ゼロ」と説明した。

 石原氏の公約見直し発言を受け、日本維新の会幹事長、松井一郎大阪府知事は「見直しはしません」と否定。党内で食い違いを見せており、一夜明けた橋下氏の反応が注目された。

 10月下旬に九州からスタートした全国遊説は、きょう2日の石川、福井県で一区切りとなる。公示後は石原氏とツートップで全国を回るプランもある。街頭では「高齢者にもつらい負担を求める。全国を回って嫌なこともいっぱい言う」と社会保障制度の抜本改革にも触れた。橋下氏の最大の武器は歯切れの良さ。この日は「脱原発」のフレーズは飛び出さなかった。【堀まどか】

 [2012年12月2日9時19分 紙面から]





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朝日新聞デジタル