残業代、１年２カ月ぶり減　１０月、製造業の不振続く

　厚生労働省が４日発表した１０月の毎月勤労統計調査（速報）によると、残業代などの所定外給与（１人平均）は前年同月比２・３％減の１万８４６０円と、１年２カ月ぶりに減少した。厚労省は「世界経済の減速や、中国での日本製品不買運動で、製造業の不振が続いていることが原因」と分析している。

　所定外労働時間（１人平均）は、４・０％減の１０・２時間で２カ月連続の減少。産業別では、自動車産業が１５・３％減の１８・０時間で減少幅の大きさが際立った。

　すべての給与を合わせた全業種の現金給与総額は０・２％増の２６万８４５１円で、６カ月ぶりに増加した。