元農水省職員を再逮捕、１００万円収賄容疑／神奈川

2012年12月3日

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　農林水産省の補助事業「マルシェ・ジャポン・プロジェクト」に絡む贈収賄事件で、県警捜査２課と金沢署などは３日、収賄の疑いで、横浜市磯子区氷取沢町、元同省職員で会社役員大谷浩司被告（４５）を、贈賄の疑いで、東京都豊島区、会社社長川島省吾容疑者（４２）をそれぞれ再逮捕した。横浜地検は同日、先の逮捕について２人を処分保留とした。

　再逮捕容疑は、２０１０年３月から５月までの間、大谷被告が担当していた同プロジェクトなどの補助事業について、川島容疑者が社長の会社「野菜ビジネス」が便宜を受けたことに対する謝礼などとして現金約１００万円を無利息・無担保で借り受けた、としている。県警は２人の認否を明らかにしていない。

　大谷被告は、他人に譲渡する目的で昨年９月と１０月に横浜市金沢区の金融機関で口座を開設し、通帳やキャッシュカードをだまし取ったとして今年１０月に県警に詐欺容疑で逮捕され、１１月１２日に起訴された。起訴と同日に、０９年１２月ごろに同プロジェクトに絡んで便宜を図った見返りに現金約１００万円を無利息・無担保で借り受けたとして、収賄容疑で逮捕された。

　農水省などによると、同被告は昨年１月に同省を退職。その後、野菜ビジネスのアドバイザーに就任していた。