岩手のニュース

いわてNPO助成金詐欺 元理事長、領収書偽造の共謀を否認

 岩手県が出資する財団から助成金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた盛岡市のNPO法人「いわてNPOセンター」(2010年解散)の元理事長高井昭平被告(56)=東京都足立区=の第2回公判が3日、盛岡地裁であった。
 検察側は冒頭陳述で、高井被告が当時部下だった理事川村勝見被告(32)=詐欺罪で一審有罪=に「今更事業をやっていないと報告したら、次から仕事がもらえなくなる。やったことにして報告書を作らせろ」と強く言い、実績報告書の偽造を指示したと指摘した。
 一方、弁護側は領収書の偽造は「川村独自の考え」として高井被告の共謀の事実を否定した。高井被告が起訴時点で容疑を認めた理由については「否認を続けて長引かせるより、認めれば執行猶予は間違いないとする捜査官からの誘導に乗った」と説明した。
 起訴状によると、高井被告は川村被告ら部下2人と共謀し、2008年8月、経費を水増しした領収書を偽造するなどして、県長寿社会振興財団に助成金を申請し、約72万円をだまし取ったとされる。
 盛岡地裁は先月26日、部下2人に対し、高井被告の共謀を認定した上で有罪判決を言い渡している。


2012年12月04日火曜日


Ads by Google

△先頭に戻る

新着情報
»一覧
特集
»一覧
  • 47NEWS