◇丸投げ、国民の理解得られぬ−−国会が設置した福島第１原発事故調査委員会で委員を務めた野村修也・中央大法科大学院教授の話

　報告書の要約に２０００万円を支払うのは明らかに無駄だ。国民の理解は得られない。報告書を読み、分からない部分があれば事故調の委員に聞けばいい。準備室にせよ、原子力安全基盤機構（ＪＮＥＳ）にせよ、事故調査とは無関係な企業に要約や評価を丸投げするのは、委員から耳障りな説明を受けるのを避けているとしか思われず、提言を真剣に受け止める覚悟がない証拠だ。