衆院選:民主、離党相次ぎ分裂…試練の選挙戦

毎日新聞 2012年12月04日 14時54分(最終更新 12月04日 15時02分)

 09年の前回衆院選で躍進した民主党は消費増税などを巡って離党者が相次ぎ、試練の選挙戦となった。前回は衆院の単独過半数(241)を大きく上回る308議席を獲得したものの、小沢一郎元代表ら78人が離党。残った一部議員が政界を引退したり、議員辞職したりし、「09年組」は当初の308人から100人超も目減りした。

 民主党を離党した78人のうち、2期以上は小沢氏ら28人にとどまる。残り50人は09年衆院選の初当選者で、小沢氏の影響を強く受ける「小沢チルドレン」と称された。離党議員が結成した新党は衆院選までに合従連衡し、所属議員は新党を渡り歩くことになった。

 消費増税法案の党内手続きに反発し、民主党を離党した内山晃氏らは今年1月、「新党きづな」を設立。その後、7月に集団離党した小沢氏が「国民の生活が第一」を結党すると、11月にはきづな所属議員も合流した。

 選挙戦が近づいた11月末、小沢氏は生活を解党し、滋賀県の嘉田由紀子知事をトップに据えて「日本未来の党」を設立。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加に反対する山田正彦元農相らも加わった。

 一方、9月には鳩山由紀夫元首相の側近だった松野頼久元官房副長官ら3人が離党し、日本維新の会に参加。衆院解散が決定的になると、小沢鋭仁(さきひと)元環境相ら閣僚経験者にも「駆け込み離党」が広がり、今秋の臨時国会召集後だけで離党者は14人に上った。

 前回09年の衆院選で当選者の半数近くを占めた新人143人のうち、民主党に残って再選を目指すのは80人にとどまる。前職の離党で、公認候補を差し替えた選挙区も多い。

 小沢一郎氏に近いとされながら、党に残った田中美絵子氏は09年に立候補した石川2区から、小沢氏の側近・東祥三氏がいる東京15区で「刺客」として出馬。田中氏ら4人が民主党内の「国替え」で立候補する。【光田宗義】

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