衆院選:第三極、届け出遅れ相次ぐ
毎日新聞 2012年12月04日 12時47分(最終更新 12月04日 13時08分)
4日公示された衆院選で、第三極として結成されて間もない日本未来の党と日本維新の会を中心に比例代表や小選挙区の届け出が遅れるケースが相次いだ。事務局態勢の不備などが原因とみられ、総務省にある中央選挙管理会や各地の選管は対応に追われた。
中央選管によると、午後0時半現在、未来が全11ブロックで比例名簿を届け出ていないほか、維新が東北ブロック、自民党が四国ブロックで届け出が遅れている。未来は北海道、北陸信越を除く9ブロックの届け出書類の事前審査を前日までに終えておらず、中央選管の担当者は「あまり例がない」と困惑気味に届け出を待った。全国の小選挙区でも未来などの立候補予定者約10人が正午を過ぎても届け出ず、宮城1区では維新から出馬する予定だった榎秀隆・東京都新宿区議(47)が急きょ記者会見を開いて「家族と東京の支援者の強い反対で立候補を断念した。宮城県民の皆様には大変申し訳ない」と表明した。
未来の嘉田由紀子代表は福島県飯舘村を第一声の場所に選んだが、ここでも選挙カーの到着が遅れるトラブルがあった。【朝日弘行、杉本修作、宇多川はるか】