中韓が元・ウォン建て貿易決済拡大へ、通貨スワップ協定を活用

2012年 12月 4日 12:39 JST
 
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[ソウル 4日 ロイター] 中国と韓国は、両国の通貨スワップ協定を活用して、2国間貿易での元とウォンの利用を拡大することで合意した。

韓国の企画財政省・中銀が4日、共同声明で明らかにした。

両国の中銀が、市中銀行を通じて、貿易決済用の元とウォンを貿易会社に貸し付ける。今月中に貸し付けを開始する。

両国は昨年後半に通貨スワップ協定を締結。限度額は590億ドル(64兆ウォン、3600億元)となっている。

韓国にとって、中国は最大の輸出先。輸出の約4分の1は中国向けとなっているが、貿易決済のほとんどはドル建てで、元建てやウォン建ての決済は約3%にとどまっている。

世界貿易機関(WTO)の統計によると、中国は世界最大の輸出国。韓国は世界7位。両国の昨年のモノの輸出は、合計で世界全体の13%を占める。

中国は人民元の国際化に向け、複数の国と通貨スワップ協定を締結している。

 
 

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