先月、大阪府泉佐野市で会社役員の男性がひき逃げされ、死亡した事件で、警察は、逮捕した新聞販売店経営の男を立ち会わせて実況見分を行いました。

実況見分では、産経新聞日根野専売所所長の滝本覚容疑者（４８）立会いのもとで捜査員が車の走行状況などについて、詳しく調べました。

滝本容疑者は先月１３日の夜、泉佐野市日根野の路上で近所に住む会社役員の松尾辰彦さん（６０）を車でひき逃げし、死亡させた疑いがもたれています。
松尾さんは車で約１２０メートル引きずられていました。

調べに対し滝本容疑者は、「居酒屋で飲んだ帰りだった、人をひいた認識はない」と容疑を否認していますが、警察は飲酒の影響などを詳しく捜査する方針です。

大阪府警は詐欺の疑いで逮捕した指定暴力団山口組の最高幹部の組事務所などを家宅捜索しました。

【記者レポート】
「午後２時５分です。極心連合会の事務所に大阪府警が捜索に入ります」

大阪府警はによる極心連合会本部の捜索は午後２時ごろからおよそ２０分間行われました。

極心連合会会長の橋本こと姜弘文容疑者（６５）ら３人は去年３月、暴力団関係者の入場が禁止されているゴルフ場で、暴力団員であることを隠してプレーしたとして詐欺の疑いで逮捕されました。

姜容疑者は指定暴力団山口組のナンバー４である統括委員長です。

大阪府警は３日極心連合会の本部のほか山口組の総本部の捜索も行っていて、詐欺容疑の裏づけを進めるとともに山口組の活動実態についても調べることにしています。

兵庫県尼崎市などで起きた連続死体遺棄事件で、警察が捜索していた香川県高松市の農機具小屋で遺体が見つかりました。

一連の死体遺棄事件では、既に５人が遺体で見つかっていて、４人が行方不明となっています。

そのうち、角田美代子の義理の娘の祖母にあたる皆吉ノリさん（８８）について、角田被告の親族が「遺体は高松市に埋めてコンクリートで隠した」と供述しています。

警察は、供述に基づき、今月１日から高松市の農機具小屋の捜索に乗り出し、２日には、コンクリートの破片が地面を２メートル近く掘り進んだところで発見、そして３日午後４時過ぎになって遺体が見つかりました。

遺体には、髪の毛があり、セーターとズボンを身に付けていましたが、年齢や性別はわからないということです。

警察は、遺体が皆吉さんとみていて、身元の確認のため近く検視を行う方針です。

ただ、遺体が皆吉さんであれば、死体遺棄罪の公訴時効を過ぎているとみられ、警察は、暴行された痕などがないかを詳しく調べ、殺人容疑で立件できるかどうかも捜査する方針です。

山梨県の中央自動車道でトンネルの天井が崩落し、９人が死亡した事故を受け、関西の高速道路でも、３日、同じ形状のトンネルで緊急点検が行われました。


車が走っているトンネルのすぐ上にある天井板で点検を行う作業員たち。

和歌山県の阪和道・長峰トンネルでは、管理するＮＥＸＣＯ西日本の作業員らが３日午後、トンネルの緊急点検を行い、天井を吊るす金具に緩みなどがないかハンマーで叩くなどして確認を行いました。

山梨県の中央自動車道・笹子トンネルでは、天井板が崩落し、これまでに９人が死亡しています。

トンネルを管理するＮＥＸＣＯ中日本は、「天井をつなぐボルトの老朽化が事故の要因の１つ」と話していて、国土交通省は３日、全国の高速道路などで天井板のあるトンネルの緊急点検を指示しました。

【ＮＥＸＣＯ西日本の担当者】
「まずは緊急点検をして安全を確認をしたいということを考えている。弊社としても、緊急点検をしてああいった事故を起こさないよう努めて参りたい」

一方、兵庫県道路公社が管理している北近畿自動車道の遠阪トンネルでも、緊急点検が行われました。

【兵庫県道路公社の担当者】
「ここまで見る限りは特に異常はないと思っている。我々なりに、トンネルをちゃんと点検して安全性を保っていくように努力していきたい」

近畿の高速道路では、このほか阪神高速の神戸長田トンネルと新神戸トンネル、阪和道の藤白トンネルと京滋バイパスの宇治トンネルについても同様の天井板があることから点検の指示が出ています。

ＮＥＸＣＯ西日本などは、準備が整い次第、緊急点検を行う予定です。

去年、兵庫県加西市で、小学生の兄弟が飲酒運転の車にはねられて死亡した事件で、運転していた男の裁判が始まり、男の弁護人は、危険運転致死罪の適用について争う姿勢をみせました。

生田敦弘くん（当時１２）と弟の汰成くん（当時８）。
去年１２月、加西市で皆既月食を見に行った帰りに飲酒運転の軽トラックにはねられ、亡くなりました。

運転していた建築業の小池巧被告（５４）は、酒を飲んで居眠りしながら運転して事故を起こしたとして、危険運転致死などの罪に問われています。

３日の初公判で、小池被告は、「概ね間違いありません。かけがえのない大切な２人のお子さんの命を奪ってしまい、本当に申し訳ありません」と声を詰まらせながら述べました。

検察側は、冒頭陳述で「小池被告は飲食店とスナックで焼酎３杯とワインをグラス３杯飲んだ。スナックのママに『運転は無理だ』と言われたのに、運転した」と指摘しました。

これに対し弁護側は、小池被告が飲酒の影響で正常な運転が困難な状態だとは認識していなかったとして、危険運転致死罪の適用について争う姿勢をみせました。

兄弟の母親の伊津子さんは「口頭では『申し訳ありません』と言いながら、問われた罪を認めていない態度には腹立たしさを感じるとともに、真剣に反省しているのかどうか疑ってしまいます」とコメントしています。

大阪市東成区の住宅に宅配業者を装った不審者グループが押し入り、住民の女性の両手足を縛ったうえ、宝石などを奪いました。
女性は軽いけがです。

２日午後７時前、東成区東小橋３丁目の住宅に宅配業者を装った３人前後の不審者が押し入り、この家に１人で住む女性（６１）の顔を殴り、首を絞めるなどしました。
そして、粘着テープで女性の両手と両足を縛った上、口と目も塞ぎ、家の中にあった宝石や高級カバンなどを奪って逃げました。
女性は、顔を打撲する軽いけがをしました。
女性によりますと、犯行グループのうち１人はニット帽とマスクを身に着けていたということです。
また、女性は「殺すまでしたらあかんで」と話す声が聞こえたと話しています。
警察は強盗致傷事件として逃げた人物の行方を捜査しています。

３日朝早く、京都市伏見区のコンビニエンスストアで起きた強盗事件で、警察は防犯カメラの画像を公開しました。

これが公開された画像です。
マスク姿の男が店の中に入る様子が写っています。

午前４時頃、京都市伏見区の「ファミリーマート石田森東店」に男が押し入り、カバンから包丁を取り出して「金を出せ。全部出せ」と店員を脅し、現金約４万円を奪って自転車で逃げました。

男は年齢４０歳から５０歳ぐらい、身長１６０センチから１７０センチだったということです。

２日にも、近くのコンビニエンスストアで同じような手口の強盗事件が起きていて、犯人の持っていたカバンが似ていることから、警察は同じ人物による犯行の疑いもあるとみて調べています。

３日朝、大阪府池田市の阪神高速上り線で、車１２台が絡む事故があり、男性３人がけがをしました。

午前５時半頃、池田市空港２丁目の阪神高速池田線の上り線で車がスリップした影響で、後続の車８台が次々と衝突するなど、合わせて１２台が絡む事故がありました。

この事故で、車を運転していた男性３人が病院に運ばれました。
３人は首などの痛みを訴えていて全員軽傷とみられます。

阪神高速によりますと事故当時、路面が濡れていたことがスリップの原因とみられるということです。

事故の影響で、阪神高速池田線は一部で通行止めとなっていましたが、現在は全て解除されています。

暴力団員は入場できないゴルフ場でプレーしたとして、指定暴力団山口組の最高幹部が逮捕された事件で、大阪府警は３日、山口組の総本部を家宅捜索しました。

【記者リポート】
「極心連合会幹部の逮捕を受け、大阪府警の捜査員が山口組の本部に家宅捜索に入ります」

神戸市灘区にある山口組総本部の家宅捜索は、午前１０時過ぎから、大阪府警の捜査員約５０人体制で行われました。

山口組のナンバー４で、極心連合会会長の橋本こと姜弘文容疑者（６５）ら３人は去年３月に、暴力団の入場が禁止されているゴルフ場で、暴力団員であることを隠してプレーした詐欺の疑いで逮捕されました。

今回の捜索は容疑の裏付けのために行われていて、大阪府警は山口組の活動実態についても調べることにしています。

「日本未来の党」を結成し、知事と政務を両立する方針の滋賀県の嘉田由紀子知事に対し、３日の県議会で議員から批判の声が上がりました。

「日本未来の党」代表の嘉田知事は、滋賀県知事の職も続ける意思を示しています。
３日の県議会の代表質問で質問に立った議員は先週、嘉田知事が県のいじめ対策会議を政務のために欠席したことなどを例に上げて「知事の職務に専念すべき」と知事の政治姿勢を批判しました。

【三浦治雄・滋賀県議】
「党の政務に時間や労力を割くのは、結局地方を軽くみているということになるのではないか」

【嘉田由紀子知事】
「県政を軽く見ているのではなく、国政から県政を変えたい」

嘉田知事は、３日も議会が終わり次第東京に向かい、衆院選の立候補者の最終発表を行う予定です。

２日夜、奈良県天理市の市営住宅の一室で火事があり、焼け跡からこの家に住んでいる女性とみられる遺体が見つかりました。

２日午後１１時ごろ、天理市勾田町の市営住宅の一室から煙が出ていると付近の住民が１１９番通報しました。
消防車１０台が消火にあたり、火は約１時間で消し止められましたが、３階の一部屋約７７平方メートルが全焼し、焼け跡の居間から女性の遺体が見つかりました。

当時この部屋には家族３人がいて、このうち２人は逃げて無事でしたが、大原末野さん（６９）の行方が分かっておらず、警察は遺体は大原さんと見て身元の確認を進めています。

大原さんは認知症で、出火当時は居間のこたつで寝ていたということです。
警察は消防とともに実況見分を行って出火の原因を調べています。