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民主、自民に党首討論再び申し入れ…政権攻防戦

2012年12月4日(火)7時24分配信 読売新聞

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 4日公示される衆院選は、民主、自民両党が政権をかけて激しくしのぎを削る一方、「第3極」勢力の政党同士がつぶし合う構図となっている。

 「(自民党の)安倍総裁には、野田首相からの何度にもわたる要請なので、逃げずに討論に応じていただきたい」

 民主党の安住淳幹事長代行は3日の記者会見で、首相と安倍氏の一対一での党首討論を改めて求めた。

 この後、民主党は申し入れ書を自民党に届けた。文書での要請は先月26日以降、3度目だ。

 安住氏が党首討論にこだわるのは、内閣支持率が低迷するなど民主党の厳しい情勢が伝えられる中、「直接対決」で形勢を挽回したいとの思惑があるためだ。首相も3日の読売新聞などとのインタビューで「本当に直接やりたい」と意欲を示し、安倍氏が主張する政府と日本銀行が連動する大胆な金融緩和策について「邪道」「禁じ手」と厳しい言葉で批判した。

 これに対し、自民党は党首討論に応じない構えだ。菅義偉幹事長代行は党本部で記者団に、「(2党だけの討論は)極めて不公平な形になる。自分たちの選挙運動にうまく使いたいという思惑があるのではないか」と民主党に反論した。

 自民党としては、事前の世論調査などで有利な情勢と伝えられていることから、民主党に得点を与えるリスクを避ける狙いがあるようだ。安倍氏も、街頭演説では用意していない発言を控えるなど、“安全運転”を意識している。

 むしろ、自民党は政権復帰を強調する戦略だ。石破幹事長は3日、長野県上田市での講演で、「民主党ももういい、『第3極』もよくわからん。問われているのは、自民党はどれだけ変わったかだ」と述べた。

 山梨県の中央自動車道の笹子トンネルで天井板が崩落した事故を受け、公共事業のあり方を巡るさや当ても始まった。

 野田首相(民主党代表)は3日、自らのブログで「これから求められるのは、老朽化対策などの『維持管理』にも力を入れ、優先順位をつけて必要な投資を進めていくことではないか」と強調した。一方、安倍氏は2日の大分市の街頭演説で「(道路など)耐用年数を過ぎているものはたくさんある。そういう安全を担保することは政治の責任だ」と訴えている。







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