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“打音検査で問題発見できた可能性”12月4日 4時23分
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山梨県の中央自動車道のトンネルで、コンクリート製の天井の板が崩れ落ちて9人が死亡した事故で、中日本高速道路は3日夜の会見で、天井板をつる金具をトンネル上部に固定するボルト周辺の点検について、「目視だけでなく、金づちでたたいて音を確かめる点検をすれば、問題を発見できた可能性は上がった」と述べました。
この事故は2日、山梨県の中央自動車道上り線の笹子トンネルで、コンクリート製の天井の板が130メートルに渡って崩れ落ちたもので、車3台が下敷きになり、9人が死亡しました。
中央自動車道を管理する中日本高速道路は3日夜、名古屋市の本社で会見し、この中で天井板をつる金具をトンネル上部の壁に固定するボルトが抜け落ちていたことから、ボルトそのものや周辺のコンクリート、それに接着剤などが劣化し、事故につながった可能性が高いという認識を示しました。
そのうえで会社側はボルト周辺の点検について、「高い場所であり、目視による点検が要領を逸脱したものではないが、目視だけで済ませずに、金づちでたたいて音を確かめる点検をすれば、問題を発見できた可能性は上がった」と述べました。
一方、会社側は通行止めになっている事故現場について、復旧の見通しが立っていないことを明らかにしました。
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