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崩落事故 中日本高速道路本社など捜索
12月4日 10時30分

山梨県の中央自動車道のトンネルで、コンクリート製の天井の板が崩れ落ちて車3台が下敷きになり、9人が死亡した事故で、山梨県警察本部は、4日朝から業務上過失致死傷の疑いで中央自動車道を管理する「中日本高速道路」の名古屋市にある本社などを捜索しています。

捜索を受けているのは、中央自動車道を管理する「中日本高速道路」の名古屋市にある本社や八王子支社、それに事故が起きたトンネルの保守管理を行っている中日本高速道路大月保全サービスセンターなどです。
このうち、本社には午前10時すぎ、捜査員10人余りが入りました。
2日、山梨県の甲州市と大月市にまたがる中央自動車道上り線の笹子トンネルで、厚さ8センチほどのコンクリート製の天井の板が130メートルにわたって崩れ落ちた事故では車3台が下敷きになって火災も発生し、9人が死亡、2人が重軽傷を負いました。
中日本高速道路によりますと、天井板をつり下げていた「つり金具」をトンネル本体の壁に固定するボルトが抜け落ちていて、ボルトやその周辺部分の老朽化が事故につながった可能性が高いとしています。
このボルトは昭和52年に天井板の工事を終えて以降、これまでに交換したり補修したりした記録はなく、ボルトで固定しているトンネルの上部の壁については、これまでの点検では目視にとどめていたということです。
警察は安全管理や点検状況に問題がなかったか調べるため、業務上過失致死傷の疑いで捜索に乗り出したもので、資料を押収して分析を行うなど捜査を進めることにしています。

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