【大阪府柔整師会会誌 OJTAタイムズ報告記事】

平成22年10月1日発行 OJ TAタイムズVol.169
「私的勉強会主催講演会 阪本会長 講演会報告」
<記事全文>
7月3日(土) 午後4時より大阪柔整会館5階大ホールに於いて、日整公認私的勉強会・柔整ひかり会の主催による講演会が開催された。
講演会当日は社団法人大阪府柔道整復師会会員だけではなく、他団体や個人・勤務柔道整復師・学生を含む、250名を超える参加者の中、'柔整ひかり会会長 呉昌基の開会の辞で始まり、社団法人大阪府柔道整復師会 阪本武司会長より『阪本会長に聞く』 と題して以下の内容で講演いただいた。
◆養成校の乱立によって増加する柔道整復師数、またそれに伴う施術所数の増加や資質・技術の低下に歯止めがかからない現状
◆日本柔道整復接骨医学会認定柔道整復師になることの大切さ
◆豊かな『学』・『技』 を構築して尊敬される柔道整復師を増やすことが求められていること
◆柔道整復師は誠実・勤勉に頑張り、夢と希望をもって健康という国益を担う存在になること
最後に平成4年から現在に至る料金改定の歴史も含めた豊富な内容を、スライドを交えながらお話しいただき、質疑応答では公益社団法人になるメリット等、予定時間を超過する程様々な議論が飛び交った。
講演後、柔整ひかり会副会長 申東ケイより、柔整ひかり会の説明会が行われ、最後に同副会長 西野充敬の閉会の辞で終了した。
柔道整復師業界が大同団結する重要性や、所属団体をこえた協力活動が、今後益々必要とされる今日において、今回のような私的勉強会主体での、いわば業界末端から行動を起こすことも大切だと考えている。
これからも、気概にあふれた柔道整復師一人ひとりが前向きに躍勤し、次代への新風とならんことを期待する。
(文責 旭区 野田智也)
【10/23 懇親会/研修会の様子】
米村幹事長の司会で開宴

呉会長の挨拶&業界にかける熱いメッセージ

乾杯は申副会長

中野事務局長による業界ニュースと柔整ひかり会の活動報告&趣旨説明

社団役員の先生による補足説明もあり内容のしっかりした報告となりました

力強くビジョンを語った金田監事

最後は西野副会長による締めで、お開きとなりました

全員での集合写真

今後、ますますの活動向上を目指します
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・阪本会長講演会のポイント
養成校の乱立
資質の向上
施術所数増加
受領委任を守っていく
業界が一つに団結する
平成4年からの料金改定の経緯
柔整師をリードしていく団体が社団
尊敬される柔整師
認定柔道整復師になることの大切さ
2010年7月3日(土)16:00より、阿波座・大阪府柔道整復師会館で日整公認私的研究会「柔整ひかり会」の主催勉強会が開催されました。
会場となった5階のホールには講演会次第も用意され、午後2時頃から主幹メンバーが集合し準備を行いました。
朝からのあいにくの雨とレセプトの影響もあり、人出のスタートは遅かったものの、15:30頃から参加者が集まり始めました。

開会の頃には会場は満員に。

当初、200席余りを用意していた座席が足らず、急遽、イスを出すことになる程の大盛況。

後方の扉の前までいっぱいになりました。
司会は柔整ひかり会事務局長の中野が担当。

定時となり、最初に柔整ひかり会会長・呉昌基による開会の辞。

実直さの伝わる挨拶を披露。
柔整ひかり会の主旨と本日の講演会のいきさつの説明、そして、柔整業界にかける熱い想いを来場者へメッセージ。
さて、呉会長のあいさつの後、(社)日本柔道整復師会副会長にして、(社)大阪府柔道整復師会会長の阪本武司先生の講演です。

柔整師の一族に生まれた純度100%の柔道整復師、阪本会長。
現在の業界トップから、「阪本会長に聞く!〜柔整師の現状と未来〜」を講演していただきました。

今後を語るには、まず、現状の報告からという阪本会長の言で、まずは全国の養成校(104校)の一覧がしめされました。

養成数、合格者数、開業者数など、データで説明。
徐々に熱が入ります。

同席する呉ひかり会会長も真剣な表情。
さて、続いては過去の柔整療養費料金改定の闘争の歴史をクローズアップ。

協定内容の変遷についてや、チェーン店問題なども取り上げられました。

その内容は多岐にわたり、阪本会長の講演は時間を超過するほどでした。
引き続き、質疑応答へ。

Q:社団のメリットとは?
阪本会長:「個人では行政に対する発言力も弱く、個人の任意団体では経営や商売性、または代表者などの利益になるのみで、やはり、業界のためには社団で団結することが大切である」
Q:今後の柔整師の方向性や、自分の子供達に残せる柔整業界の展望、そして、レントゲン撮影の可能性について質問。
阪本会長:「徐々に政治的発言力をつけて、学の構築とともに進まなければ、一朝一夕には成らない」

Q:今後の療養費プラス改定が見込めない現状で一人一人の柔整師がいったいどうすればいいのか?指針を示していただけませんか?
阪本会長:「これからの指針こそ正に組織力であり、団結力をもてるよう、協力して欲しい」
(当会では、今回のような横のつながりでやれることをやっていく、そして、それに参加することが大切だと考えております)

Q:公益社団の必要性とは?
阪本会長:「税制の優遇の問題などでは無く、任意団体とは一線を画した信頼性を国に示せるため」
さて、その他、柔整の業務範囲について質問と言うよりも「要望」も出ました。
亜急性外傷や広義の軟部損傷疾患についての業務拡大を望む声でしたが、これは柔整師にとって関心の高い事項でした。
阪本会長の答弁はもちろん「促進に注力する」とのことでしたが、同時にその難しさや、それこそ団結して協力しないといけないことも、会場に居合わせた先生方にはおわかりいただけたでしょうか。
最後の質問では社団役員の「会計監査」についての質問もありましたが、時間も超過しており、終了となりました。
まだまだ業界のトップに聞いてみたいことはあるものと思われます。様々な意見の吸い上げや集約、会や組織を超えた個人治療師との出会いも、『私的勉強会』ひかり会の目的の一つです。
ご参加いただきました皆様、ご意見頂戴いたしました皆様方には柔整ひかり会役員一同、心から感謝いたします。
ありがとうございました。
(文責 事務局長・中野)

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