複式簿記がやってきた! |
1.「馬耳蘇氏記簿法」を採り入れた問題集「馬耳蘇氏記簿法」…学制頒布後、文部省が刊行した小中学校の記簿法の教科書。当時、福沢諭吉「帳合の法」や加藤斌「商家必用」があったが、文部省は自ら小、中学校教科書を編集刊行して「その体裁を表示」しこれを整備する方針であった(明治9年2月制定 報告課編纂書籍取扱心得)。初等教科書としては大冊に過ぎたが、実用書として会社等で広く長期にわたり利用された。
2.日本人編集の教科書へ「馬耳蘇氏記簿法」は文部省が学校教科書として出版したものであるが、授業時間その他の事情に合わず、難易度も高かったため、もっと簡単な教科書の編集が急がれた。下記は西川先生が「日本簿記史談」の中で取り上げた小学校教科書類。
<まとめ>明治初期の主な特徴
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