2012年12月03日
お山への冬到来
こんばんは。
前回のブログの通り、本日逆突をくらってかなり凹んでテンション下がってるRAVです。
テンションは下がってますが、備忘録として、土曜日のお山遊びの日記を書いておこうと思います。
当日はいつもの西○甲のスタート地点に到着すると外気温1度で路面温度2度。おまけに霧雨が降ってきました。
予定が狂ったな…
でも、路面が濡れると云う事は、ドラテクの鍛練にもなるしタイヤも減らない。プラスに考えて走り込む事にしました。
助手席の家内は滑りまくる相棒の挙動に「大丈夫なの?」と聞いてきましたが、元々ラリードラだった私にとってそれは大丈夫も何も当たり前の事です。ラリードライバーやレーシングドライバーは天候も季節も選べませんからね。
開始早々、「おいしい水ポイント」でグッシャグシャになってるGDBインプレッサスペックCを見てブルーになりましたが。ドライバーさんは無事そうだったので一安心。
最初はセミウエットで路面の埃が浮いた上に落ち葉だらけでスリッパリーだった西○甲も、一時間もしたら吹きすさぶ冬風で落ち葉も片付けられ、路面も不思議と乾いておりました。つくづく不思議な場所です。(それでも牧場前はウエットのままでしたけどね)
よし、ドライになった。遊ぶか!
と云う時に限って多い一般車。公道なのでしかたないんですけど。
クリアラップを待ってると再び霧雨が(T_T)
まぁいいさ。プラスに考えて遊ぼう。
そうこうしてるうちに、やがてsu-sanさんとすーぱーけんとまん君と合流。su-sanさんとすーぱーけんとまん君によると、表六甲より上はもう積雪が始まってるとの事。
どっちみちみんなして走る雰囲気ではなかったので、急遽「六甲の初雪を観測する部隊」を設立(笑)して4人で表六甲の下り口まで雪を見に行きました。と云うより、到着する前牧場より上の方は既にうっすらと積雪してて轍が出来始めてましたけどね。そしてちらちらと雪が空中に舞ってました。
六甲山にも本格的に冬が訪れたんだな…
みんなして「おおー!真っ白やー!(笑)」と盛り上がった後は再び西○甲スタート地点の森林植物園前に移動。そして解散しました。
私と家内はその後、「走りに来たのに走れない」と翼の折れたエンジェルになっちゃった友人に会いに麓のガ○トに行き、暫し談笑してました。
小一時間して解散と云う事になったので、友人と別れて消化不良な私達夫婦は再び西○甲へ。
この頃には既に霧雨もどこへやらで路面も完全ドライに。
とりあえずいつもの2割ペースで2~3本走り。
いつも2割2割と言ってますが、これには理由があります。友人や弟子の子、お山のお仲間の方々は「速い」とおっしゃって下さいますが、それでもまだこれはほんの2割ペースなんです。いや、2割ペースに押さえてるんです。
私と相棒の場合、「2割ペース」を超えると、いくらハイグリップラジアルのZ2とはいえ、車速にグリップが追いつかなくなり、コーナリング中は常にスライド状態となります。勿論この状態でもきちんとコントロール出来る自負はありますし、むしろスライドさせた方がコントロールに幅が出るので楽になるのですが、「予測してなかった何か」があった時に安全に何事もなかったかのようにクルマを止める事が難しくなります。
何が起こるか分からない公道。そしてみんなのものである公道。だから、いつでも安全にクルマを止めれるようにセーブして(自戒して)走ってるのが2割ペースなんです。
でも当日はその禁をあえて破って、5割ペースまで上げて走り込みしてみました。
家内にとって私の2割ペースの走りは、ある意味ベンチマークであって参考にするものではなくそれが標準レベルであるのと、普段はヒロさんやヨコヤマさん、Kiasamairago君、みっど君と云う上手なFR使いやkazu君と云う天才児の横で勉強してるのに当日はそれが叶わなかった事。だから家内を「標準の走り」ではない走りで勉強させてあげたかったのです。それともう一つ理由があって、家内は私がプロ活動していた頃の本当の私の走りを知りません。勿論他のプロドライバーの同乗走行も体験した事がありません。
ラリードライバーが(「元」ですけど)どうやってターマックのワインディングを攻略するのか見せてあげたかったのです。例えそれが本気の走りではないにしても。
そしてもう一つ理由があります。
クルマのポテンシャルを引き出すとはどう云う事か、と云うのも感じ取って欲しかったのもあります。
私が競技でない時で公道で、関係者(先輩のプロドライバーや私が講習を担当した後輩のプロドライバー、私が開発を担当したパーツメーカーの担当者等)以外の人を2割ペース以上で乗せるのは初めてです。そして今後は二度と無いでしょう。
深夜2時。走り込みを開始しました。家内にはペースを上げるとは敢えて告げず、「いつもと違う走り方をするから観察しといて後で感想聞かせてな」とだけ告げて。
季節柄もあるからかもしれませんが、卓越した発熱性を持つハイグリップのZ2をもってしても、もはやコーナー進入から横向けていかないと曲がれません。
まず、いつもの2割ペースでは右足でしかブレーキ踏みませんが、5割以上では、コーナー進入のフルブレーキはまず左足で踏み込みます。勿論、無駄を削ぎ落としてタイムラグを削る為です。もう一つ理由がありますがそれはとりあえず置いといて。
で、それを右足に踏み換えてシフトダウン。直後僅かにステアリングを切り込んでコーナー進入のきっかけを作ります。クルマの中心を軸にして、フロントタイヤを入れ込みながらリヤを軽く降り出すのですが、ここでフロントタイヤが入り込み過ぎないように一度一瞬だけ少しカウンターを当てます。そしてアペックスに向かってステアリングを切り込んでアクセルでスライド量をコントロールしながらクルマを前に押し出しつつコーナリング。アペックスをかすめる時には既にクルマは出口のストレートを向けてます。そのまま進行方向にステアリングを切り込んだままドリフト状態をキープしてコーナーを脱出。常に四輪のトラクションに気を配りながら。
カウンターを当てて立ち上がると失速してロスになるので切り込みでドリフトするのです。ともすればリスクが高い走り方ですが、四輪のトラクションさえ掴めていればさほど難しいものではありません。
これの繰り返しです。
家内は即座に気付きました。「いつもよりずば抜けて速いよね。クルマもずっと斜め向いてるし」と。
家内も気付くようになったんだな。成長したな…
家内からは、「こんな体験をしたのは初めて。凄く楽しかったし勉強になった。クルマって、ここまで走れるものなんだね!」と言われました。いや、もっともっと速く走れるけどね。
それと「理屈では、クルマがどう動いてるか頭では理解出来るけど、それをどう操作したらそうなるかサッパリ見当つかない」と付け加えられましたが。
まぁいずれ解る時が来るでしょう。
一時間ほど走り込んで(クーリングの為に下りは攻めず上りのみ)、西○甲を後にしました。
並行して進めていたタイヤのウインターテストも、凄く下がった気温と路面温度のおかげで捗りましたし、大満足な一夜となりました。
また今度の金曜土曜も懲りずに上るのかな(笑)おサイフの事も考えて少しは自重しなければなりませんね(汗)
それではまた。
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Posted at 2012/12/03 00:57:51
イイね!