平成仮面ライダーシリーズ第1弾の「仮面ライダークウガ」は、オダギリジョーが主演して注目を集める。狙い通りに母親世代の女性の人気を得ることに成功しただけでなく、独身女性からも支持を得るという想定外の効果があった。
仮面ライダーの主演が注目を集めるのは、番組の注目度の高さに加えて、俳優を成長させてくれる番組だという面も大きい。
新人俳優を主役に起用する貴重な番組で、しかも、放送期間が1年間にわたるドラマは、現在ではほかにはNHK大河ドラマくらいしかない。撮影はほぼ毎日で、テレビのほかに、劇場版映画の撮影も同時進行で行われ、イベントも開催される。
撮影が休みの日には、1時間刻みで雑誌などの取材を受けることも多い。新人の頃から多くの取材に対応することから、演技や自分自身について話をして発信することについても、ほかの俳優と比べて、慣れている。
「主人公が成長していくストーリーになっていますし、それを演じる俳優も、番組が始まるころはみんな演技がまだまだですが、監督に叱られてハードな撮影スケジュールの中で鍛えられているうちに、どんどんうまくなる。初期の頃はオーディションを行っても、いい人材はそう多くなかったものですが、最近は各芸能プロが次のスターにしたい隠し玉をオーディションに送り込んでくれるようになりました。それは、俳優の所属事務所にとっても、“新人を育ててくれる作品”として、ぜひそこに入れていきたいと考えるようになったのだと思います」
一方、スーパー戦隊シリーズで主演した俳優には永井大、金子昇、塩谷瞬らがいるが、最近の出世頭は、2009年に放送された「侍戦隊シンケンジャー」でレッド役を演じた松坂桃李だろう。
仮面ライダー、オダギリジョー、水嶋ヒロ、山本裕典、塩谷瞬、綾野剛、賀集利樹、佐藤健、渡部秀、松坂桃李、永井大、テレビ朝日、東映、ゴーバスターズ、スーパー戦隊
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