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新潟 がれきを返さず改めて話し合い
12月3日 23時4分

新潟 がれきを返さず改めて話し合い
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東日本大震災で出た岩手県のがれきの受け入れを巡って、住民の抗議を受けて試験焼却を延期し、被災地にいったんがれきを返すことにしていた新潟市は、がれきを返さずに、当面、市内で保管しながら、試験焼却に向けて改めて住民と話し合うことになりました。

新潟市は先週、岩手県大槌町のがれきを試験焼却するため、焼却施設に運び込もうとしましたが、地元の住民や市民グループの激しい抗議を受けて、試験焼却を延期せざるをえなくなり、がれきをいったん被災地に返す方向で調整していました。
これについて新潟市の篠田昭市長は、「がれきを被災地に返すのは適当ではない」として、当面市内でがれきを保管する考えを、3日、市議会の全員協議会で明らかにしました。
がれきは貨物のコンテナに入れられたまま新潟市内の浄水場に運ばれ、4日以降、コンテナから出されて周辺の放射線量を測定するなど安全性を確認したうえで、保管されることになっています。
新潟市は、がれきの受け入れに反対している地元の住民と改めて話し合い、試験焼却に理解を求めることにしています。
篠田市長は、「被災地の人たちの心情を考えて、返却せずに保管すると判断した。住民の皆さんの意見に対応したうえで、試験焼却に向けて進みたい」と話しています。

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