インディアナ大の留学生の集いに参加した中国人学生(左)。集いは日本人学生の団体が主催した=11月9日、米インディアナ州ブルーミントン(AP)【拡大】
米国の大学・大学院で学ぶ外国人留学生は2011~12年、過去最多の76万5000人に達した。出身国・地域別では中国がトップで、留学生の4人に1人は中国人。留学生は米国に227億ドル(約1兆8160億円)の経済効果をもたらした。一方、米国人の間では就職難を背景に学歴の価値が見直され、大学に行く人が増えたという。
留学生が最多に
留学生の誘致・送り出しを促進している米国際教育協会(IIE)と米国務省が先ごろ、米国内の大学・大学院で学ぶ外国人留学生と、外国で学ぶ米国人留学生の状況に関する年次報告「オープン・ドアーズ」の12年版を発表した。それによると、11~12年の米国内の外国人留学生は前年比5.7%増の76万4495人で、過去最多だった。外国人留学生数は01年の米中枢同時テロ後の数年は減少したが、06~07年以降6年連続の増加となった。
出身国・地域別では、(1)中国(19万4029人)(2)インド(10万270人)(3)韓国(7万2295人)(4)サウジアラビア(3万4139人)(5)カナダ(2万6821人)-の順で、日本は7番目の1万9966人だった。中国の1位は3年連続。中国人留学生は全体の25.4%を占める。日本は1994~95年から98~99年まで1位だった。