禁断の抗争がついに幕を開けた。邪道・大仁田厚(55)が、東京都内のノア事務所に突然乱入。社員を相手に大立ち回りを演じ、存在を完全否定されたKENTA(31)との対戦を要求した。12月9日両国国技館大会でのノア初上陸が急浮上した大仁田は、来年にもKENTAとの電流爆破マッチに打って出る覚悟を明かし、邪道節を炸裂させた。
有刺鉄線バットを手にした矢口壹琅を従え、大仁田はノア事務所に突入した。
「何ですか、業務中ですよ! こんなことして何になるんですか」とうろたえる西永秀一渉外部長を尻目に、大仁田は社員に対し「全員携帯出して。電話に触っちゃダメだよ」と、銀行強盗ばりに110番通報を阻止する。その隣の矢口は有刺鉄線バットで机を叩き社員を威嚇する。器物損壊罪に問われても仕方ないほどの蛮行だった。
ともあれノア社員全員に降伏ポーズを強要して事務所鎮圧に成功した大仁田は「裏方さんが認めたんだ。俺たちの参戦はオッケーってことだな」とニヤリ。西永渉外部長のスーツに書面を貼り付け、正式に両国大会出場を要求した。発端はKENTAの発言だ。グローバル・リーグ戦覇者のKENTAは両国決戦でレジェンドとの対戦に意欲を示す一方で、大仁田の存在だけは完全否定。だがこれを大仁田は「貴殿の発言は、邪道・大仁田厚に対する逆指名と受け止めた」。何とも恐ろしい解釈をしたものだ。
責任者不在のノアサイドは正式返答を保留したが、大仁田は「KENTA選手よ、人を挑発したんだから落とし前つけてもらうぞ」と一歩も引かぬ構え。邪道軍と、KENTA率いるノーマーシーによる対抗戦が一気に現実味を帯びてきた。
さらに大仁田は「KENTAってのがどれだけの男か知らないけどよ。(GHCヘビー級王座への)挑戦権があるんだろ? ベルトも取ったら、オレと電流爆破やってみるといい」と挑発。数々の大物を引きずり込んできた危険な舞台に、KENTAの名もリストアップした。「俺たちは沈みかけた箱舟を助けに来たんだ。慈善事業みたいなもんだよ」と、最後まで言いたい放題だった大仁田。禁断の抗争はスタートから大波乱含みだ。
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