タッグリーグ全敗で棚橋自暴自棄
2012年12月02日 16時00分
新日本プロレスのIWGPヘビー級王者・棚橋弘至(36)が、同タッグ王座戦線からの無期限撤退を宣言した。
何という体たらくだ。キャプテン・ニュージャパン(30)とのコンビで臨んだ「ワールドタッグリーグ戦」は連戦連敗で全14チーム中、光よりも早く脱落した。11月28日の茨城・水戸大会で行われた最終公式戦では中邑真輔(32)、石井智宏(36)組と激突。棚橋は石井の首折り弾を身代わりに被弾する友情を見せたが、キャプテンが垂直落下式脳天砕きに沈められた。
一矢を報いるどころか、かえって傷口を広げた棚橋組は6戦全敗でぶっちぎりのAブロック最下位。ふがいない終焉に、棚橋は「俺が前に出過ぎるからいけなかったのかも。俺、タッグに向いてないのかな…」とポツリ。最大の敗因に、他の追随を許さぬ自身の目立ちたがり精神を挙げた。
チームに6つの黒星をつけたのはニュージャパンだが、棚橋には大きな存在だった。棚橋本人も「キャプテンしか慕ってくれる人がいなかった」と認めるように、慢性的に正規の相棒がいない。しかし、惨敗を喫したことでニュージャパンをも失いかねなくなった。
パートナーがいなければ、IWGPタッグ王座など夢のまた夢。「2、3歩どころか100歩後退した」と棚橋も現実を直視せざるを得ない。
一方で皮肉にもシングルプレーヤーとしての資質は再認識。オカダ・カズチカとのIWGP戦(来年1・4東京ドーム)には「影響ゼロというか、むしろプラス」と豪語した。自己顕示欲が強過ぎるあまり、棚橋は孤独なレスラー人生を歩むことになりそうだ。
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