中日新外国人は来日前から「絶対外れ」の低評価
2012年12月03日 11時30分
中日で新外国人のエクトル・ルナ内野手(32=前フィリーズ)への厳しい見方が続出だ。ドミニカ共和国出身のルナはメジャー通算339試合、打率2割6分2厘、15本塁打、96打点と実績十分。内野も外野も守れるユーティリティープレーヤーだが、チーム内には「絶対に外れ! たいしたことないに決まっている!」と実力に懐疑的な声があふれている。
年俸45万ドル(約3700万円)と格安ながら、V奪回の切り札として入団に合意したばかりなのに、なぜ? チーム関係者が問題視しているのはその経歴だった。ルナは現在、ドミニカ共和国のウインターリーグ「アギラス」で3番打者を務めているが、数年前にこのチームで一緒にクリーンアップを組んでいたのが、中日に在籍するビクトル・ディアス外野手(30)。これがひっかかっている。
ディアスはテスト生として参加した今季の春季キャンプでその長打力を買われて合格。しかし、シーズンでは全くいいところなし。わずか21試合の出場で打率1割7分4厘。期待されたホームランは0本に終わった。高木監督の強い要望で来季残留が決まった時には「何であんなのを残すんだ!」とチーム内から怒りの声が出たほどの“駄目外国人”だけに「ディアスと同程度じゃあ(ルナの)力はしれてるよ」(チーム関係者)というのだ。
ドミニカ共和国ルートで毎年のように選手を獲得している中日だが、野手で当たったのは2009年のブランコだけ。ここ数年はセサル、グスマン、カラスコとことごとく失敗していることもルナへの厳しい声につながっているようだが、それにしても来日前からここまで言われるのも珍しい。ルナは、まずチーム内の“予想”を覆す働きを見せなければならない。