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【芸能・社会】

吉永小百合 石巻での上映会で涙 主演作「北のカナリアたち」

2012年12月3日 紙面から

「石巻少年少女合唱隊」の歌に感極まって涙する吉永小百合

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 吉永小百合(67)の主演映画「北のカナリアたち」(阪本順治監督)の特別無料上映会が2日、東日本大震災の被災地の一つ、宮城県石巻市のワーナー・マイカル・シネマズ新石巻で開かれ、吉永が舞台あいさつ。1000人を超える地元住民らが詰めかけた。

 登壇した吉永は、「石巻少年少女合唱隊」による劇中歌の歌唱プレゼントに、思わず感極まって涙。「映画で少しでも皆さんに温かいものを提供できるよう、体力ある限り映画の仕事を続けたい」と観客たちに誓った。

 上映のきっかけは、映画館兼芝居小屋「石巻岡田劇場」による働きかけ。同劇場は津波で建物のすべてが流された後、地下に大切に保管していた吉永の直筆サイン入り写真集(04年刊「SAYURI」)が、付近のがれきの山から見つかった。これに“縁”を感じた同劇場が、配給元の東映と吉永に上映会を依頼し、実現の運びとなった。

 この日、被害が甚大だった海沿いの地区に立ち寄ったという吉永は「まだまだ大変なんだと強く感じた。私たちはもっと被災地をサポートしていかなければ。震災を絶対に忘れてはいけないと感じています」と熱くアピール。

 合唱隊の子どもらのけなげな歓迎の歌声には声を詰まらせ、「震災後、ご苦労なさって、このような歌声を聴かせていただき、胸がいっぱい」と目頭を拭った。

 「地元の人々を励ましたいと思って来たんだけど、こちらの方が頑張りなさいと言われる気がした。観客の拍手も温かかった」と吉永。石巻岡田劇場の菅原聖社長に「私も本名は岡田小百合。頑張れ! という気持ち」と、あらためてサイン入り写真集を贈呈。菅原社長は吉永との対面に照れまくりだった。 (丸山秀人)

 

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