帰国してリハビリに打ち込むことを誓ったケネディ=トヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスのFWジョシュア・ケネディ(30)が2日、故郷のオーストラリアで2カ月間ほぼ無休の集中リハビリに取り組むことを宣言した。11月中旬に腰の手術を受けた昨季得点王は、天皇杯を欠場し3日に帰国する。その後はオーストラリアサッカー連盟(FFA)のメディカルスタッフとともに、完全復活をめざす日々を送る。
失意の最終戦から一夜明け、6日間の休養期間に入ったグランパス。その一方で、誰よりも早く来季の巻き返しを期している男がいた。ケネディだ。「帰国はするが、オフになるわけじゃない。すぐにリハビリをスタートするよ」。自身の離脱がチームに与えたダメージの大きさはわかっているだけに、言葉は決意に満ちていた。
「今年ははじめから難しい年だった。キャンプには参加できず、試合に出るまでに長い時間がかかった。腰の状態が思うようにいかず、何回も離脱と復帰を繰り返した」。そうシーズンを悔やんだケネディ。11月12日に神奈川県内の病院で腰の手術を行い、直後は天皇杯決勝での復帰をめざしていた。ただ、寒い名古屋よりも夏のオーストラリアのほうが、心身ともにリハビリ環境としては最適だ。
今回はグランパスとFFAがしっかりと連携し、FFAが専属のフィジカルトレーナーを派遣。万全のサポート体制を整える。ケネディは「早く帰るのもオーストラリアでやるのも、了承してくれたクラブに感謝している」と殊勝に語った。
もちろん、すべては18試合5得点に終わった今季と同じ轍(てつ)を踏まないためだ。「休日は多くてもクリスマス前後くらいだよ。それ以外は本来の体を取り戻すために、できるだけのことをやる。トレーナーが『休ませてくれ』って音を上げるまでやるよ」。チーム再生への最重要ピースは、穏やかな笑顔のなかに確かな決意を漂わせていた。
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