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【大リーグ】

藤川 カブスと合意 2年契約 いきなり守護神に抜てきも

2012年12月3日 紙面から

 【アーリントン(米テキサス州)大城和美】メジャー挑戦を表明した藤川球児投手(32)=阪神からFA=が、カブスと2年契約で合意した。球団からの正式発表はないが、1日(日本時間2日)の米放送局FOXスポーツ(電子版)などによると、2年間の契約総額は950万ドル(約7億6000万円)で、一定の成績をクリアすれば、3年目の2015年の契約が更新される。今季の抑え投手を務めたカルロス・マーマル投手(30)に代わって守護神に抜てきされる可能性が高い。1908年以来のワールドシリーズ制覇を目指すカブスにとっても阪神で220セーブを挙げた“火消し力”に命運を託した形だ。 

 古巣・甲子園の名物でもあったツタの魅力にひかれたのかもしれない。複数の米メディアによると、藤川が選んだ移籍先はシカゴに本拠地を置くカブス。西海岸のエンゼルスやドジャースなども獲得に動いていたが、創設140年以上の歴史を誇る古豪球団の誘いを受け入れた。

 カブスの本拠地リグリーフィールドは1914年に開場。現存するメジャーの球場ではレッドソックスの本拠地フェンウェイパークに次ぐ2番目の歴史を持つ。ツタで覆われた外野フェンスが名物で、球場外壁のツタが特徴的だった改修前の甲子園球場と雰囲気がよく似ている。

 藤川は11月にカブスなどオファーのあった5球団の本拠地球場を視察。帰国した際に「(メジャー球団は)現役選手で商売していないというか。昔からの伝統を大事にする文化がある。シカゴは伝統があるので、前の甲子園に近い感じを受けた」と振り返っていた。

 契約の内訳はサインボーナス(契約金)100万ドルで、2年間の年俸はそれぞれ400万ドル(約3億2000万円)。完了数で一定の成績をクリアした際に3年目の2015年の契約を自動更新でき、契約延長した場合の年俸は550万〜600万ドルとみられている。契約を打ち切る場合の解約金は50万ドルという。

 球団首脳陣からは新守護神として期待されているようだ。今季はマーマルが抑えに起用されたが、3勝3敗20セーブ。チームは3年連続で勝率5割を切り、今季も61勝101敗。救援防御率4・49はリーグ16球団中13位で救援陣の強化が大きな課題でもあった。ホイヤーGMも折に触れて「どの球団も試合の後半を担う投手はほしいと思うが、ウチは9回を任せられる選手が必要なんだ」と話すなど、クローザー人事に躍起になっていた。

 藤川は阪神で通算220セーブ。日本球界きっての“セーブ職人”が大リーグを席巻する。

 

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