事件新型ロケットの情報流出か 宇宙機構のパソコンがウイルス感染 情報収集の形跡も2012.11.30 11:46

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新型ロケットの情報流出か 宇宙機構のパソコンがウイルス感染 情報収集の形跡も

2012.11.30 11:46 宇宙
新型の固体燃料ロケット「イプシロン」の想像図(宇宙機構提供)

新型の固体燃料ロケット「イプシロン」の想像図(宇宙機構提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は30日、筑波宇宙センター(茨城県つくば市)の技術系職員が使用するパソコン1台がウイルスに感染し、開発中の新型固体燃料ロケット「イプシロン」などの情報が外部に流出した可能性があると発表した。

 JAXAによると、流出した可能性があるのはイプシロンの仕様や運用に関する情報のほか、同機の開発に関連するH2Aロケットなどの情報。ウイルスがパソコン内を情報収集した形跡があり、外部と通信していたことも確認された。流出の有無を調べている。

 ウイルス対策ソフトが21日に検知し、26日に専門業者の調査で感染が判明した。JAXAは感染原因を調査するとともに、他のパソコンの感染の有無についても調べている。

 イプシロンは科学衛星用などに開発中の小型ロケットで、来年夏に内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)で初号機を打ち上げる予定。

 JAXAでは今年1月にも職員のパソコンがウイルスに感染し、米航空宇宙局(NASA)が保管する国際宇宙ステーション(ISS)関連の文書にアクセスできるパスワードや物資補給機「こうのとり」の情報などが外部に漏れた可能性が判明している。

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