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新語・流行語大賞は「ワイルドだろぉ」
12月3日 17時46分

新語・流行語大賞は「ワイルドだろぉ」
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ことし話題になったことばに贈られる「新語・流行語大賞」が3日、発表され、年間大賞には、タレントのスギちゃんがお笑いのネタとしてはやらせた「ワイルドだろぉ」が選ばれました。

「新語・流行語大賞」は、この1年で話題になったことばから、軽妙な表現やニュアンスで世相をついたものを、政治学者の姜尚中さんや漫画家のやくみつるさんら7人の審査員が選ぶもので、3日にトップテンと大賞が発表されました。
このうち、ことしの年間大賞には、袖なしのデニムのジャケットに短パン姿の人気タレント、スギちゃんがお笑いのネタとしてはやらせた「ワイルドだろぉ」が選ばれました。
このことばは、スギちゃんが自分の失敗談のようなネタを披露したあと、決めぜりふとして使うもので、ワイルドということばとは裏腹の、ほのぼのとした雰囲気のキャラクターも受け、人気を集めました。
このほか、トップテンに選ばれたのは、日本を元気づけたニュースに関連したことばとして、京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授のノーベル医学・生理学賞の受賞で話題になった「iPS細胞」。
それに、ロンドンオリンピックの競泳の男子400メートルメドレーリレーに出場し、銀メダルを獲得した日本チームで、北島康介選手の後輩らが個人でメダルを獲得できなかった北島選手のためにも、必ずチームでメダルを持ち帰るという決意を語った「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」。
また、政局に関連することばとして、野田総理大臣の「近いうちに国民に信を問う」の発言で注目された「近いうちに…」や、4日に公示される衆議院選挙に向けた政党の動きの中から、「第3極」「維新」もランクインしました。
ことしの経済に関連したことばでは、安い運賃で話題を呼んだ低コスト航空の「LCC」。
それに、ことし5月に開業した東京の新名所、東京スカイツリーの下にある商業施設の名前から「東京ソラマチ」。
このほか、人生の終末を迎えて、自身の葬儀やお墓選びなどの準備をすることを意味する「終活」や、日本列島を襲って大雨などの被害をもたらした台風並みの低気圧を指して使われた「爆弾低気圧」が選ばれました。

スギちゃん“死ぬまでワイルドに”

年間大賞に選ばれ表彰式に出席したタレントのスギちゃんは、「大賞に選ばれるとは思っていなかったので、本当にうれしいです。お笑い芸人が大賞を取ると、次の年に消えてしまうというジンクスがあり、周りの人たちにはジンクスを裏切らずに消えてやるぜ、と言っていましたが、いざ受賞するともう少し残りたいです」と自虐的な笑いを交えて喜びを語りました。
また、ことし、テレビ番組の収録中に胸ついを骨折する大けがをしたことに触れられると、「休んでいるときにブログにも応援コメントをいただき、みんなに支えられているんだなあと、心配もなくなりました。けがのほうはすっかりよくなりました。体張ってなんぼのワイルド。死ぬまでワイルドに突き進みたいです」と今後の抱負を語りました。

松田選手“スポーツ通じ名言を”

「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」でトップテン入りした、ロンドンオリンピックの競泳の男子400メートル日本チームの松田丈志選手は、「チームメートと合いことばのように言っていたことばが受賞し、本当にうれしく思います。初の銀メダルに、このことばが口をついて出ましたが、北島さんからは『丈ちゃんずるいよ、(話題を)持っていったね』って言われました。スポーツを通じて、また数々の名言が生まれることを期待しています」と話していました。

ノミネートされた50のことば

▽オスプレイ▽いいね!▽原発ゼロ▽ナマポ▽iPS細胞▽もっといい色のメダル▽維新の会▽維新八策▽塩こうじ▽爆弾低気圧▽遠隔操作ウイルス▽これまでに経験したことのないような大雨▽近いうちに解散▽東京ソラマチ▽ワイルドだろぉ?▽27人のリレー▽手ぶらで帰らせるわけにはいかない▽竜巻▽ネトウヨ▽50℃洗い▽終活▽ロングブレスダイエット▽LCC▽美魔女▽タニタ食堂▽ジュリー▽決められない政治▽体幹トレ▽街コン▽ビッグパフェ食べたい▽奇跡の一本松▽金メダルに負けない人生▽ソー活▽佐川男子▽あじさい革命▽イクジイ▽たかが電気のために▽チーム力▽休眠口座▽キンドル▽金環日食▽うどん県▽ステマ▽この人を見よ▽キラキラネーム▽霊長類最強女子▽オッケ~▽第3極▽自称霊能者▽野獣政治。
このように、芸能関連のほか、ロンドンオリンピックでおなじみとなったことばもノミネートされていました。

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