違法ストライキに参加したSMRTの中国人バス運転手のうち29人は、ストに積極的に参加したとの理由で労働許可を取り消され、12月2日、チャンギ空港から中国に送還された。別に5人の運転手がスト扇動容疑で起訴された。ほかのスト参加者は、積極的参加でなく、スト参加を後悔しているとの理由で警告にとどまり、就労継続を認められた。
内務省、人材開発省は12月1日の共同声明で「ストはあらかじめ計画されたもので、社会に必須のサービスである公共輸送を混乱させ、社会秩序を脅かした。バス運転手は、不満を合法的手段により訴えるべきだった」とした。
同日の会見でタン・チュアンジン人材開発相代行は「外国人は在留先の国の法を守らなければならない」と語った。さらに「会社側は運転手の不満に、より良い方法で対処できたはず」とSMRTを批判した。中国人運転手は、マレーシア人運転手と比べ賃金が低いことなどに不満を持っていた。
SMRTは運転手不足に対処するため、バス運転手資格を持つ45人を臨時採用する。それでも路線の5%で影響が出る見通しだ。
起訴、本国送還についてタン氏は「法律違反という問題であり、中国人運転手は一線を越えた。中国との関係に影響する事柄ではない」と語った。