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「離党は浅はかだった」後悔の声も
2012年12月02日 10時58分

 こんなはずじゃなかったのに…。衆院選(12月4日公示、16日投開票)で政権奪回を目指す自民党の安倍晋三総裁(58)が、各地で人気を集めている。そんな中、解散前に自民党を離党して橋下徹大阪市長(43)率いる日本維新の会から出馬することを決めたある立候補予定者は「離党は浅はかだった」と後悔している。

 同立候補予定者は「有権者から衆院選の対立の構図が何なのか、分かりにくいとお叱りの声を聞きます。維新と第三極の政党の中には、政策が似たり寄ったりの部分も多いですから戦いづらいです」と打ち明けた。

 現在、第三極の乱立、合流に有権者が戸惑っているのは事実。9月末、自民党の総裁選まで、世論は「自民党も民主も同じようなもんでしょ」とあきらめムードだった。さらに、安倍新総裁が誕生しても「政権放り投げの前科」「体調は大丈夫か」「右翼」などと批判する報道もあった。それでも、各世論調査を見ると安倍・自民党はどこよりも支持率が高い。

 この日の安倍氏は東京・中野区のJR中野駅前で街頭演説。日の丸の旗を振る支持者から「がんばれ!」と熱い声援が送られ「有権者の反応ですか? 大変いいですよ」と満面の笑みだ。

 前出の立候補予定者は「自民党を離党したのは総裁選で谷垣さんが再選するムードだったから。衆院選は、橋下さん人気で行われると踏んだんです。安倍さんが総裁になるとは思わなかった。今さら後悔しても仕方ないことですが、つらい部分の方が多いです」とこぼす。

 

 選挙は水もの。ひとたび“風”が吹けば情勢が一気に変わることもあるが、第三極に鞍替えした立候補予定者はどんな結末を迎えるのか。

 

 


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