泥酔した教え子の大学女子柔道部員を性的暴行したとして、準強姦罪に問われたアテネ、北京両五輪の柔道男子66キロ級金メダリストの内柴正人被告(34)の初公判が12日、東京地裁で開かれた。被告側は「合意の上だった」と無罪を主張。一方、この初公判の裏で驚くべき事実が本紙の取材で判明。何と、保釈も認められない内柴被告が“獄中再就職”していたというのだ。
内柴被告はすでに同大を懲戒解雇され、全日本柔道連盟からも指導者登録停止処分、さらにさまざまなバッシングも受けて、社会的制裁を受けている。加えて、今回の裁判で実刑判決が下されれば、再起の芽が完全に断たれる。本来なら、小さくなってしかるべきなのに、なぜか内柴被告は落ち着き払っていた。それもそのはず、実は同被告はすでに手を打っていたのだ。
「実は昨年12月から年明けぐらいに、内柴さんは食品販売や物流などを扱う大阪の会社に就職しているんです。その会社は知り合いのところで、内柴さんの全面支援を約束している。(出社できない状況の中で)すでに平取(常務や専務の役職のつかない取締役)として迎えられているはずです」(内柴被告をよく知る関係者)
なんと、保釈も認められていない“獄中”で再就職していたのだ。経済的なバックアップ態勢がいち早く整ったことで、妻のあかりさんも離婚することなく、今回の裁判をサポートしているという。これには「準強姦罪に問われながら社会的に復帰するなんて許されるのか」と反発の声も上がりそうだが、同被告陣営は本気で無罪を主張しているため、ためらいは一切ない。初公判後、弁護団を通して発表した内柴被告のコメントは、その心情をよく物語っている。
「勝っても非難する人はいる。全てを失っても信じて待っていてくれる人はいる。その人たちのために僕たちの名誉のためにこの裁判を最後まで闘い抜きたいと思います」
前代未聞の金メダリストの準強姦裁判。“汚れた英雄”の徹底抗戦が始まったが、果たして…。
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