九州看護福祉大学の女子柔道部員Aさん(18=当時)に性的暴行をしたとして、準強姦罪に問われた元同大コーチでアテネ、北京五輪の柔道男子66キロ級金メダリストの内柴正人被告(34)に“隠し子疑惑”が浮上した。
11月29日、東京地裁で行われた第6回公判の検察側の被告人質問で明らかになったのは、事件後に内柴被告が後輩コーチにあてたメールの中に「特定の女性に定期的にお金を支払っている」事実を認めたものがあったこと。
これについて弁護側から隠し子の存在を問われると、内柴被告は「いません」と否定した。「子供ができた」と言われる何らかのトラブルが発生したのは事実で、金を支払っていることも「あります」。だが「支払っていると言っても隠し子を認めたわけでもない」と主張した。
この否定発言は、隠し子を認知していないだけなのか、妊娠させ堕胎したのか、真意が判然としない。定期的な現金の支払いは、慰謝料のほかに美人局を示すとも考えられる。いずれにしても、今回の事件に直接関係するものではないため、さらなる追及はなかった。
この日は、これまでに名前が出ていたAさんとBさんのほか、同じ柔道部員Cさんと性行為があったことも判明。Cさんとの性行為は合宿初日の昨年9月17日で、「以前から(愛人)関係があった」(同被告)。合宿中に3人の教え子と性行為をしたことになり、常軌を逸した師弟関係が改めて浮き彫りとなった。
連日の法廷で、性行為を語る“内柴節”はますます盛ん。勃起について検察官に聞かれると「いや“フル勃起”というわけではない」と淫語をぶっ放し、返す刀で「ハーフパンツから陰茎が(自然に)出ていた? そんな暴れん坊ではない」と言い放った。
廷内のソファを使い、カラオケ店であったとするフェラチオの様子も再現。事件直後、柔道部関係者に対し、インポテンツでセックスできないことを装う作戦も示唆していたことも分かった。露骨な性表現が飛び交った裁判も大きな山を越え、26日に論告求刑が行われる。