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help RSS 高橋大輔の新コーチ、振付師探しについてふたたび思うこと

<<   作成日時 : 2008/05/14 22:59   >>

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フィギュア高橋が橋下知事に施設存続訴え

世界選手権から帰ってきてから、倉敷のリンク、臨海スポーツセンターとチャリティー・イベントが続き、大ちゃんほんとうに頑張っています。今日の昼間のワイドショーで昨日のイベントの映像を見た母も「えらいと思ったわ」と言ってました。
別の新聞はイベントにかこつけて、高橋の新コーチいまだ決まらずと煽ってますが、そりゃそーでしょう。こんな大事なことを一朝一夕で決められたら、そっちの方が問題だ、と一応突っ込んでおきます。

…私は、自分が「竹を割ったような」さっぱりした性格だとは思っていません。いやなことがあれば、あちこちで愚痴ったり悪口言ったりしてますが、しばらくすると興味が他のことに移っているはず(たまに思い出して、蒸し返しすけど (;^^Δ )。
しかしながら、今回の「織田モロゾフ・チームin → 高橋out、急遽コーチ、振付師を捜すはめに」という事態には、未だに憤懣やるかたない思いが続いています(だから、こうしてまた日記で取り上げた)。当の大ちゃんは関大ブログで
>神様からの ワン モア レッスン
と書いていてもうすっかり前向きなのに、いちファンがいつまでもモヤモヤしていててどうすんのーとは、自分でも思うのですが。
今回の件では、織田はともかくとして、あんなに大ちゃんを熱心に指導していたはずのモロゾフの意図が何処にあったのかなんだかわからないのですが、それも今となっては探ってもしかたのないこと。直接対決の試合の時だけは、いやでもアチラさんを意識せざるを得ませんけどね。
ただ、結果として残ったのは−高橋大輔が外国人コーチ、振付師、海外での練習拠点とそれに伴う日本人のチームメイトを一気に失ったということです。そして、彼のものだったはずのポストに、すっぽりと織田信成が収まっている。これに、どうして?と納得がいかない気持ちが引かないのです。この1年間頑張ってきた選手、世界のトップクラスにまで上り詰めてきた選手が、突如練習環境を大幅に失うという事態に。
本人が
>最後まで自分自身で決めました
って言っているのだから、このことを愚痴るのもこれで最後にするつもりですが。

ふと私は須賀敦子さんの著書『ヴェネツィアの宿』に収録されたエッセイ「大聖堂まで」の一節が頭に浮かび、本棚から取り出してその部分を探し出しました。若き日、フランスに留学していた須賀さんがシャルトルの大聖堂(カテドラル)への「巡礼」に参加した時に思い浮かべたというサンテグジュベリの文章がそれです。
自分がカテドラルを建てる人間にならなければ、意味がない。できあがったカテドラルのなかに、ぬくぬくと自分の席を得ようとする人間になってはだめだ

私は、自分が応援する選手が新しいカテドラルを建てようとしていることに、誇りを持たなければいけませんね。バンクーバー・オリンピックまであと2年という時点で、厳しい選択だとは思うけれど、「あんなこともあったね」と笑って振り返ることが出来る日が来ますように!

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして、りっくんと申します。(女です^^;)
以前からブログを拝見させていただいておりました。
初めてコメントさせていただきます。
私はフィギュア女子、男子どちらも好きで見ているのですが
男子はやはりなんと言っても高橋君!と、特別な思いで見てきました。
今回のことは本当にビックリし、スッキリしない日が続いていました・・・。
この気持ちはうまく言葉に表せません・・・。
それでも、決して人のせいにしたりせず、言い訳をせず前を向いている高橋くん。
自分も気持ちを切り替えなくてはと思いつつ、やっぱりスッキリしない日々でした。
実はさっき、関西大学のHPでの織田信成くんの最新のコメントを見てきたところなんです。
なんだか色んな意味で胸がギュッとつかまれるような切ない気持ちになりました・・・。
でもこちらのブログを拝見させていただいて、すこし気持ちが落ち着いたような気がします。
駄文失礼いたしました。
これからも、ブログを楽しく拝見させていただきます(_ _)

りっくん
2008/05/15 09:01

初めまして。haruと申します。
私もずっとモヤモヤ感、ザワザワ感が抜けなくてその正体は?と突き詰めれば・・・何の落ち度もない高橋くんが一方的に不利益を被っていることへの理不尽さかも。思えば織田くんの復帰会見時の満面の笑みとスケ連幹部の「高橋のコーチは未定」発言。まさかモロ氏と織田サイドだけで交渉したとは考え難いし、事は早い段階で水面下で動いていた?
モロ氏は高橋を世界のトップスケーターに押し上げた功労者であるけど高橋を指導して3年、スワンレイクが世界的に認められてもう彼的に完結して、高橋より織田を振りつける方が簡単なのか。以前のインタでモロ氏はエレメンツの中で最も好きなのはスピンと語っていたのでスピンの得意な織田に目をつけたか。観てる側もモロ振り付けのスワン以外はマンネリ感もあったわけだし高橋くんもモロ氏から卒業するいい機会ではあるけれど・・・。
ともかく高橋くんはすべてをのみこんで荒海へと果敢に漕ぎ出した。ファンは見守るしか術はないけど大輔の新生の舞いを心待ちにしたい。 




         
haru
2008/05/15 14:35
はじめまして!mikkoと申します。

大ちゃんのためにも、もう後は振り返らないと決めていても、ふと何かの折にやるせない気持ちになってしまうのも、私と同じですね。
今朝もブログ巡りをしていたら、NYの有名な振り付け師のダンススタディオの動画が流れていました。美姫ちゃんが再びEXを振りつけてもらいに行ってるようなのです。大ちゃんとニコライが通っていたのもここなんですね!Dancer達のみごとな熱に浮かされたようなHiphopを見ていたら、そこにいたはずの大輔君を想像してしまい..(涙
自分でもホント情けないです。
今度はニコライなしでカテドラルを建てなければ!でもきっと未来は開けますよね!
そう信じなければ。
蜜月だったニコライとの3年間。でもまる5年で迎えるはずだったバンクバーを考えると(ニコライの性格、etc)いずれはしなくてはならない選択だったような気もするのです。だったら神様が比較的影響のないこの時期に、絆を切ってくれたのだと、そう思うことにします。


mikko
2008/05/15 14:55
こんにちは。
高橋くんが頑張ってる姿を見ると、ほっとする反面なんとなく割り切れない想いが残っています。
何故こんなにも頑張ってる人にばかり試練が訪れてしまうのかな、、って。
モロゾフについては「そういう人」だったんだと思います。
今までの色々な選手との出来事を考えると、このこちらから見たら「裏切り」に感じる出来事が来年ではなく今で良かった。。と思うしかありません。
そして、高橋くんがいた場所に入った織田選手。
でも、しょせんそこは「高橋くんがいた場所」
自分が作り上げた場所ではありませんよね。
高橋くんは、今回たくさんのものを失ったかも知れませんが、モロゾフと織田選手は自分たちが失ったものの大きさを気づく時が来るのでしょうかね。

私も、もうこのことで愚痴るのはやめようと思います。
勇気をもって決断し「後悔はない!」と言い切っている高橋くんのこれからを応援したいです
なお
2008/05/15 15:58
>りっくんさん
>haruさん
>mikkoさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
>なおさん
いつもありがとうございます。

すっきりしない、わりきれない思いをしているのは、私だけではないのですね。
なんというか…スポーツの世界にはあってほしくなかった類の後味の悪さゆえでしょうか。

日本スケート連盟は、おそらく単なる傍観者ではないのでしょうね。テレビ局も手際がよすぎます。世界選手権の以前から、水面下での動きがあった可能性大だと思います。

織田選手はSP、フリーともにローリー・ニコルの振付でいくそうですね。
モロゾフは、やっぱり自前の振付は大ちゃんでいくつもりだったのかもと思いましたが、ほんとうにもう推測しても無駄なことですね。
なつ
2008/05/15 22:06
>今までの色々な選手との出来事を考えると
たとえば、ジュベールとのことは、モロゾフとジュベールの性格じゃいつかは衝突するものだったんだ、でも大ちゃんとは違う、と思い込んでいました…。
でも、ダンススタディオの件にせよ、モロゾフから学べるものは学んだ上での独立!と思いたいです。
最近、特にフリーが要素詰め込みすぎで、大ちゃんの滑りの美しさが犠牲になっていた感もあったし、新しい振付師にはそのあたりお願いしたいです。
新しい高橋大輔が見られる、そう思って前向きにゆこうと思います。本人を見習って。
今、この不確かな状況を乗り切ること。これが一番大切なことなんだと思います。

皆さんのご意見伺えて、やはりこの日記を書いてよかったと思いました。
あらためてコメントありがとうございました。
なつ
2008/05/15 22:09
始めまして。私はトリノオリンックからの高橋選手のファンです。
当初この記事を読んだ時は予想以上にショックなものでした。
が、過ぎた事を言ってもしょうがないですし、何よりも高橋選手本人が「前向きに考えている」と発言してくれてます。
本音は心が晴れていない所もあるかも知れませんが、意地でもそう言ってくれた事に乗ります。来期からの活躍を祈り続けます。

※ここしばらくyou tubeの動画のPVなど見て一人で(勝手に)感傷にひたっていた時に、涙した歌です。(周囲には気恥ずかしくて言えないので…)
「千の夜と千の昼」元ちとせ
http://jp.youtube.com/watch?v=OnXmLswdZ64
歌詞は抽象的で、恋愛じみた歌詞ですが
抽象的=フィギュアスケート
恋愛=師弟関係
と置き換えてみれば、涙…涙の物語です。
当初記事を読んだ時は「高橋さんから見たもの」で歌の内容にはまりましたが、バンクーバーの終わりには「ニコライから見たもの」に変わっていたらと再度強く思いました。
みかん
2008/05/16 02:42
>みかんさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

>本音は心が晴れていない所もあるかも知れませんが、意地でもそう言ってくれた事に乗ります。
そう、もしかしたら、関大ブログは強がりで書いた部分もあるのかもしれませんが、でもそれでいいたんだと思います。
私も早く振り返ることをやめて、来シーズンへの期待を膨らませたいと思います。

「千の夜と千の昼」のご紹介ありがとうございます。
確かに抽象的な歌詞ですね。でも、それだからこそ色々な解釈が出来て、みかんさんは心打たれたのですね。
つい1ヶ月前までは、ほんとうによい師弟関係だと思えていたからこそ、私達も思い入れしてまうんだと思います。
振り返ってみて、「よい時に出会って、よい時に旅立てた」と思えるようになりますように!
これは私の妄想にすぎないのですが、いつか大ちゃんがプロ・スケーターになったら、またモロゾフ・プロを滑る日がくるような気がしています。
なつ
2008/05/17 23:36

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