それにしても、石原真理子結婚のニュース映像には驚いた。
何で、驚いたかというと、石原真理子の隣に居る嶋大輔のように見える
男が、実は変わり果てた玉置浩二だったからだ。
昔はよく安全地帯の曲をカラオケで歌ったもんだ。
ちなみに下記の三曲が私の安全地帯レパートリーだ。
I love Youからはじめよう
Juliet
Friend
まあ、そんなことはどうでも良い！
皆はケータイ捜査官を見たことがあるか？
恐らく見たことのある人は少ないと思う。
ケータイ捜査官は水曜日の午後七時からテレビ東京で
やっている視聴率2％程度の子供向けドラマだ。
私は必要に駆られて、本来であれば一生見ることなど無い
であろう、そのドラマを見た。
最近の私は週四日、美香の部屋に泊まっている。
逆に言うと週三日は自由時間だ。
先日、私は自由時間を利用して真由に会った。
真由は七人のハプバー仲間では無く、十二年間
私が思いを寄せている女だ。
話せば長くなるので、馴れ初めはその内書こう。
真由は私とのデートの場所に、離婚した夫との間にもうけた
保育園児の息子を連れて来た。
私が真由の子供に会ってみたいと言ったからだ。
私が「好きなテレビは何？」と尋ねると、真由の息子は
「ケータイ捜査官」と答えた。
真由によると保育園ではケータイ捜査官が
大人気だそうだ。
真由の息子とは今度、ラウンドワンに遊びに行く約束をしたが
その時に会話が無いと気まずい。
というわけで、私はケータイ捜査官を見るはめに
なったのだ。
しかし、番組を見始めた私はすぐに苦しくなった。
携帯に手足が生えていて、話しかけると
返事をしたりしている。
何が悲しくて、こんなアホくさいドラマを見なければ
ならないんだ。
私はチャンネルを変えたい衝動を辛うじて抑え
いつものように視点を変えてみた。
この年齢になった今でこそつまらないが、子供の頃に
このドラマを見ていたら、楽しかったはずだ。
私は自己暗示をかけた。
「私は子供だ。酒もシャブも葉っぱもやったことないし、どうやったら
子供が出来るかも知らない。やくざってなーに？」
気分を一新してドラマを見たが、やはり、つまらない。
まだ子供になりきれていないのか？
私は更に子供になった。
ポリンキーを母親に見立てて
「ママー、おやちゅ、ちょーだい」
と言ってみた。
ポリンキーは面倒くさそうな表情をするし
相変わらず番組はつまらないままだ。
私は段々腹が立ってきた。
が、怒りつつも、ちゃんと最後まで見た。
三十分ドラマなのだが、その疲労度は二時間スペイン語講座を
見終わった時のようだ。（見たことは無いが…）
如何に、つまらなかったか判って欲しい。（T_T)
ケータイ捜査官は子供向け番組のくせに結構難しい言葉が出てくる。
性善説、矛盾、終息、ハード的なプロテクト、普及、試金石、
作者は子供が親に質問することによって、親子間のコミュニケーション
が取れれば良いと考えたのだろう。
しかし、その考えは無知で自己中で世間知らずで
浅はかだ！！
何故なら、最近の若い母親はこれらの言葉の
意味を知らないからだ。
真由に訊いても矛盾、普及くらいなら判るが、性善説や試金石
なんて聞いたことも無いと言った。
意地悪な私は真由に質問した。
「じゃあ、矛盾と普及の意味は？」
五秒ほど唸ってから真由は言った。
「ちょっと、マジでやめてよ！いつも子供に判んないこと
質問されて困ってるんだからさ！！」
真由に叱られた私の怒りの矛先はケータイ捜査官の
脚本家に向いた。
「だから、お前の脚本はドラえもんの1/5しか視聴率
が取れないんだよ！！このクソ野郎が！！」
と叫んでみたが、まだ、私の怒りは収まらない。
粘着マンと化した私はケータイ捜査官をWikiで調べ始めた。
するとそこには
監修 苫米地 英人となっていた。
あー、くそー！！今日こそ短くまとめるつもりだったのに
何でお前が出てくるんだ！！
私は苫米地とは五十回くらい会った事がある。
会った場所は全てハプバーだ。
苫米地 英人では判らないかも知れないが、オウム真理教や
統一教会問題の時に、度々テレビに登場していた心理学者の
ドクター苫米地といえばピンと来る人も居るかも知れない
奴はいつも奴隷を二、三人連れて、ハプバーにやってくる。
奴の奴隷は男とセックスを出来ないようにされている。
貞操帯なんて、生易しいものでは無く、小陰唇に大きな穴を
開けて、市販の南京錠をかけてるのだ。
私は別にSMカップルを批判する気は無い。
お互いが楽しければそれで良いと思う。
だが、苫米地 のはSMプレイでは無く、単なる
マインドコントロールだ。
私の女友達の中にも、奴にマインドコントロールを
かけられそうになった娘が居る。
彼女は
次に苫米地に会ったら、嫌でもそっちの世界に引き込まれて
しまう気がして怖い、もう二度と会いたくない。
と言っている。
奴の奴隷の中に、一人、神がかり的に綺麗な女が居る。
一度、奴が他の女を縛っている隙に、私はその女に
話しかけた事がある。
「楽しいの？」
「楽しくない」
「じゃあ何で来るの？」
「自分でも判らないの」
「幸せなの？」
「幸せじゃ無い」
「じゃあ、どうしてさ？」
「こんなとこに来たくないんだけど、しょうがないんだよ」
「何で？」
「先生に呼び出されると、どうしても来ちゃうし、逆らえないの」
初めて会話する私に対して、女がそこまで打ち明けた
ことに私は驚いた。
よほど苫米地から、解放されたいのだろう。
こんな生活止めたいけど、止められないでは
覚せい剤と全く同じだ。
私は女をテストするつもりで言った。
「触っても良い」
女がM女だったら、「ご主人様の許可をとって下さい」
となるところだが、彼女の答えは
「うん」
だった。
彼女のマインドコントロールは弱そうだ。
苫米地が自分の女達に南京錠をかける理由は他の男によって
簡単にマインドコントロールを解かれるのを防ぐためだろう。
結局、十分ほどで苫米地が戻って来たために私は自分の
席に戻った。
私は近い将来、彼女のマインドコントロールが解けて
小陰唇の穴がふさがることを心から祈っている……
そういえば、来週の私には嘘をつく予定が入っている。
大人の私は真由の息子に会った時にこう言うだろう。
「ケータイ捜査官格好良いね！面白いテレビ教えてくれてありがとね！」
ここで私は少し不安になった。
ケータイ捜査官は格好良いものなのか？
というより、私はケータイが捜査官だったのか、捜査官がケータイを
持っていたのかさえ覚えていない。
主人公は人間なのか？ケータイなのか？
子供に不信感を持たれたら取り返しがつかない。
しょうがないYouTube でもう一度見るか（ToT）