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4号機 燃料取り出し大幅前倒しへ
12月3日 5時35分

4号機 燃料取り出し大幅前倒しへ
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水素爆発によって建屋が壊れ、耐震性などに懸念が指摘されている東京電力福島第一原子力発電所4号機の燃料プールから使用済み核燃料を取り出す作業について、東京電力と国は、来年12月としていた開始時期を1か月早めるとともに、終了時期を1年前倒しして再来年(平成26年)12月にする方針を固めました。

4号機のプールからの使用済み核燃料の取り出しについては、福島第一原発の一連の廃炉作業の中で最初の重要なステップで、東京電力と国がまとめた工程表では、来年12月に開始し、2年後の平成27年12月を目標に終えるとしていました。
これについて、地元・福島から「耐震性などに懸念があり早く進めてほしい」という意見が根強くあり、東京電力と国が作業内容を見直した結果、取り出した燃料を入れる鋼鉄製の容器の数を増やすことで、作業を効率的に進められるめどが立ったとして、取り出しの開始時期を1か月早めて来年11月にするとともに、終了時期を1年前倒しして再来年12月にする方針を固めました。
東京電力と国は、3日、廃炉に向けた中長期の運営会議を開き、工程の前倒しを決める予定ですが、前例のない作業になることから、作業員の被ばく管理や現場の安全を確保しながら、計画どおり作業を進めていけるかが今後の焦点となります。

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