リトルバスターズ!・第9話
ベースボールチームとしての形が整って来たリトルバスターズ。ところが鈴は今でも人見知りが激しく、小毬が作ってきたチョコレートクッキーも食べずに飛び出す。そんなんじゃ困るよと言う理樹の言葉も聞く耳を持たない。
そんな時に猫がまた手紙を持って来た。第2の課題。学食を救え。
さっそく学食に行ってみたものの、学食のおばさんは何にも困ってる事なんて無いよとの事。その時は手紙の課題はあてにならないと帰ったが、後から鈴が駆け込んで来た。学食の厨房に誰も居ないと。
確かに誰も居ない。身体を悪くしたりして休んだおばさんが居たと言うが、こう誰も居ないと確かに学食の危機だ。この危機をどう救うか。鈴はみんなでおばさんの代わりに夕食の準備をしようと言う。
え、それはまずいんじゃ。
ハイキングで炊事するとかは、自分達で作ったのを自分達で食べる自炊みたいなものだが、学食で作って出すってのは免許とか要るんじゃないのか。などと言う疑問をほったらかして話は進む。
そうは言っても鈴・理樹・真人の三人だけで出来るものではない。そう言われて鈴はリトルバスターズのみんなに協力を求めに走った。そうか、今日の冒頭で鈴の人見知りネタがまたぞろ出たのはこれの為か。
鈴に頼まれてはと言う事で、全員で準備をする事になるが、流石にいつものメニューは出せない。
「せめて三つに絞ったらどうだ?」
と、人から聞いた様に言う鈴(理樹のアドバイスを聞いた訳だがw)。
メニューはフライ定食・卵焼き定食・カレーライスと言う事になった。
謙吾と真人のあざやかなさばきでフライ定食は順調に出来ていく。クドの卵焼きもフィンランドのお爺さまの勘違いってオチではなく、ちゃんとできあがる。何となく言い出しっぺの鈴がゼリーを適当に置くだけで一番使い物になっていない。
ともかくリトルバスターズ全員の奮闘によって学食の危機は救われつつあった。
だが、その途中で理樹はナルコレプシーの発作に見舞われてブラックアウト。
目覚めた時は自分のベッドの上でひとり。意識を失っていた時間、取り残されたような感覚で佇んでいたが、そこに恭介がやって来た。よう、どうだ。大丈夫そうならこっちに来ないか。みんなが待ってるぞと。
みんな、理樹が目覚めるのを待っていてくれたのだ。夕食を一緒に食べようと。
理樹も揃ってごはんを食べて今回のミッションは完了。
でもどうしてもおかしい事がひとつ。
あの手紙は学食のおばさんが休むと言うのが判明する前に「学食を救え」と書いてあった。まるでこうなる事が分かっていたかの様に。ひょっとして学食を救えには別の意味があったんじゃ。