出演
  • 山下清・・・芦屋雁之助
11月1日(木)「清と少女とペテン師と」
旅に出た清がやってきたのは奈良県十津川村。 バスの中で、一平の財布を雪子という娘がすり取ったのを目撃したことから一平と知り合う。 詐欺師の一平は清を自分の仲間だと思い込み一緒に一儲けしようと旅館に乗り込んだ。 ところがその旅館の娘・雪子は母の前ではいい子だが、隠れて悪いことをしている。 どうやら雪子の姉の死に関係があるらしい。 そこで清はなんとか雪子のかたくなな心を解こうと努力するが・・・。
11月5日(月)「清と赤い自転車」
駅前食堂で無銭飲食をした清は、そこで働くさくらに助けられる。 さくらは病気の母と妹のももこの生活を支えるのに必死だった。 ある日、食堂の金庫から5万円が消え、疑惑がさくらに集中するが・・・。
11月6日(火)「清と島の花嫁さん」
牛相撲を見ていた清は威勢のいいトヨというばあさんと孫の健太と出会う。 健太はおなかをすかせた清を自分の家に連れていく。 そこには真由美という姉がいた。 真由美は幼なじみの光夫と好きあっていたが、ある日真由美がホテルの一人息子を助けたことからその息子に求婚される。 光夫は真由美の幸せを考え自分は身を引く決心をする。 一方真由美も光夫が東京の会社に就職できると知り、ホテルの息子と結婚すると言い出す。 清は、二人の本当の気持ちを知っているので、なんとか二人が一緒になれないものかと考えるが・・・。
11月7日(水)「清のどさんこ母恋道中」
洞爺湖にやってきた清は、とうもろこしをただ食いしていた幼い兄弟達の罪をかぶり、駐在所に連れて行かれる。 そこの駐在、政五郎は行き場のない四人を預かることにするが本当は迷惑顔。そんな三人を見て、美人教師の純子は保護先を捜すが、三人まとめて預かってくれるところはない。 バラバラにされると知った子ども達は、本当は別居中の母親を捜しに来たと告白。 清と共に駐在所を逃げ出すが・・・。
11月8日(木)「清・北の国のキューピット」
積丹のとある旅館に潜り込んだ清は、そこの娘で口のきけないみのりと出会う。 みのりは心のやさしい子だが、幼い頃母親を火事で亡くした時に声を失い、それ以来父ともうまくいってない。 みのりに思いを寄せる治一もなんとかみのりの心を開こうとするが効果がない。 一方、清が旅の途中で拾ったズダ袋が盗まれた大金だとわかり、旅館は大騒ぎに。
11月12日(月)「清のくれた幸せの星砂」
海のきれいな与論島にやってきた清は、魚釣りをしていた子供の太一と仲良くなった。 家に泊めてもらうことになったのだが、太一の家は父親が鹿児島に出稼ぎに行っていて、姉の正子も町のスナックに住み込みで働きにでていた。 太一は本当は父親に甘えたいのだが、我慢しているのだった。 太一の寂しい気持ちを知った清は何とか父親に逢わせてやりたいと、校長の娘、涼子と共に奔走するが厳しい校長は甘やかすなと一喝、清を島から追いだそうとする。 実は清に手紙を託し、密かに太一の父親と連絡をとろうというやさしさなのだが、皆にはそれが分からず校長を責める。
11月13日(火)「清と伊豆の踊り子たち」
伊豆にやってきた清は、旅館で働くことになった。 旅館の息子・信一は、母・多江のすすめで地元の娘と婚約。 しかし信一は旅芸人の娘・滝子が好きだった。滝子も思いは同じ。清は二人の密会の手助けをする。
11月14日(水)「清と雲とひまわりと」
清は伊豆・堂ヶ島で行商をする志津子と知り合った。 翌日、心臓を患っている娘・めぐみの手術代が消え、清に疑いがかかる。 めぐみは寝たきりで一人で詩を書いて過ごしていた。 そのころ清は、借金取り追われている志津子の兄・保と出会う。 保が志津子の家に忍び込み、手術代を盗んだのだが、志津子は清を警察に逮捕させようとする。
11月15日(木)「園長先生ゴメンなさい」
清は郡上八幡で富山の薬売り、竹山と知り合った。 心臓の悪い竹山は、仲間から薬売りの命である懸場帳を売って欲しいと迫られていた。 ある日、清は発作を起こした竹山から懸場帳を渡される。 5年前に家出をした娘、沙代に渡して欲しいというのだ。 途方に暮れた清は、養護学園の園長が泊まる旅館を訪ねた。 そこで仲居をしていた沙代に清は懸場帳を出すが、親と縁を切ったつもりの沙代は突き返す。 沙代は旅館の息子・孝男と愛しあっていたが、二人は周囲の反対にあい、駆け落ちを決意。 資金作りのために懸場帳を売ることを思いつく。
11月19日(月)「下駄の鳴る丘」
下駄が壊れてしまい、立ち寄った下駄屋で清は、徳次というガンコ爺さんと知り合い、居候を決め込む。 徳次には国子という孫がいるが、歌手になるという国子を許さず、勘当しており、消息不明だった。 ある日、近所のうなぎ屋で働く国子を見つけた清は、なんとか家に戻ろうと努力する。
11月20日(火)「清の雪ん子ドサン娘物語」
函館に渡った清。 獣医大学の合格通知をもらったが、家の事を考えると言い出せない ゆかりと、馬を心から愛し育てている悟の姉弟。 ゆかりのために馬を売ろうとする父親。 清はそんな様子を見てなんとかしなければと思う。
11月21日(水)「清の三泊四日五島の旅」
清は五島列島・福江島の小学校教師、さち代と出会い、島に渡ることにした。 そこでさち代のクラスの誠と出会う。 誠は凧上げ大会の凧が買えずに悩んでいた。 清は島の青年の協力で誠のために凧を作る。 青年はさち代と恋仲で、一緒に東京に行こうとするが、さち代はもうひとつ踏ん切りがつかない。
11月22日(木)「天からマリアが降ってきた」
長崎にやってきた清は、純子という少女と出会う。 純子は産みの母親を捜してはるばる長崎までやってきたという。 しかし、祖父の勇造は、母は死んだといい純子を追い返そうとする。 一方清は、もぐりこんだ旅館の仲居が純子と同じマリア様のペンダントを持っていることを知り、この人が純子の母だろうと思う。 しかし彼女も母であることを否定する。 純子をかわいそうだと思う清はなんとかしてあげたいと努力するが・・・。
11月26日(月)「蛍の里エレジー」
兵庫県の出石にやってきた清は、桜川小夢一座と出会う。 座長は小夢という少女で、舞台で大失敗をした清は一座の手伝いをすることになる。 ところが小夢は舞台にあまり熱が入らず、母親から叱られてばかり。 実は小夢には天才奇術師の父がいたのだが、母親が病死した後、育てられなくなり、今の両親に養子に出されたのだった。 しかし、小夢は、自分に才能がなく、なんとか父を捜して手ほどきを受けたいと願うのだった。 やっと出会った父・天雲は、自分はそのようなものではないと小夢に冷たい。
11月27日(火)「清のさよなら鞆の浦」
清は広島県福山で、馬車で暮らす健という男と出会う。 健は借金を踏み倒して逃げるところで、清が代わりにつかまり牧場で働くことになる。 そこへ好江という女性が現れ、借金を精算してくれた。 好江は健の女房で、健にはすっかり愛想をつかしているのだが、やはり心配で訪ねてきたらしい。 健も本当は家に戻りたいのだが、なかなかふんぎりがつかず、清はなんとか二人を元通りにしてあげたいと思う。
11月28日(水)「清の湯けむり奮戦記」
秋田の田沢湖で、清は登校拒否の少女・辰子に出会った。 辰子の母・静子は、辰子の登校拒否が原因で夫と不仲になり、東京から旅館を営む実家に帰っていた。 この旅館で働きはじめた清は、辰子を地元の学校へ連れていくのだが、もうちょっとのところで辰子は学校から逃げ出してしまう。 静子は余計なことをするなと怒る。 しかし清はなんとか夫婦仲を本に戻し、辰子を学校に行かせてやりたいと思うのだが。
11月29日(木)「清と花嫁の父」
大井川鉄道の線路の上で、目の悪い少年と知り合った清。 彼はもうすぐ手術をするという。 また、そこを通りかかった神社の娘、笛子の家で、神社の仕事の手伝いをすることになる。 笛子には好きな男がいたが、結婚式場の一人息子との見合いの話がすすんでおり、笛子は悩む。 実は、彼女はこの家の本当の子ではなく、今まで実の子同然に育ててくれた父に背くことができない。 しかし清には笛子の気持ちがよく理解できず、どうして好きな者同士が一緒になれないのかと悩んでしまう。