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開通以降天井板のボルト交換記録なし
12月2日 23時16分

山梨県の中央自動車道のトンネルの中で、コンクリート製の天井の板が崩れ落ちた事故で、中日本高速道路は、トンネルが開通した昭和52年以降、天井板を固定するボルトや金具を交換したり補修したりした記録がないことを明らかにしました。

2日、山梨県の中央自動車道上り線の笹子トンネル内で、コンクリート製の天井の板が110メートルにわたって崩れ落ちました。
中日本高速道路は会見で、この天井板について、トンネル開通前の昭和52年9月に設置を終えて以降、板を固定するボルトや金具を交換したり補修したりした記録がないことを明らかにしました。
会社側によりますと、ことし9月、5年に1度行っている「詳細点検」の中で、天井板の金具やコンクリートについては、金づちでたたいて音を調べ、異常がないことを確認していました。
しかし、天井板を支えるつり金具がついているトンネル上部の壁については、壁が5メートル以上高い場所にあるうえ、金づちによる点検は規定で求められておらず、目視にとどめたとしています。
会社側は「つり金具の部分が壊れた可能性が高く、老朽化していた可能性もありうる」として、今後、事故原因の究明を進めることにしています。
さらに、中日本高速道路は同じ構造になっている「恵那山トンネル」など管内の4つのトンネルを対象に、3日から緊急の点検を行うことにしています。

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