涼宮ハルヒ:作者・谷川流がゆかりの地・西宮への思い語る 企画展でメッセージ展示
2012年10月27日
人気ライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズ(角川スニーカー文庫)の舞台とされる兵庫県西宮市の商業施設「アクタ西宮」で27日スタートした同作をテーマとした企画展「SOS団 in 西宮に集合よ!」で、作者である谷川流さんから寄せられたメッセージを展示している。メッセージでは、谷川さんがシリーズ第1作「涼宮ハルヒの憂鬱」の執筆時に「02年からおよそ十数年前の(西宮市の)町並み」をモチーフにしたこと、そして西宮市そのものを舞台にしたものではなく、あくまでもモデルであることを明かしている。
メッセージは「僕が西宮に初めてやって来たのは3歳の頃でした」という言葉で始まり、谷川さんが少年時代に見た風景や95年の阪神大震災以降の町の変化などについて言及。「全然関係ありませんが『西宮北口駅南東改札口』って麻雀の席順の間違った覚え方みたいですね」などとユーモアを交えながら西宮市への思いをつづっている。
また作品との関係について「あくまで舞台のモデルであってそのものではないので、ある場所から別の場所までの距離や間隔や立地といった位置情報を相当無視しており、もし何から何まで地図通りにしたらキャラクターたちはちょくちょく瞬間移動をしているとしか思えないことになってしまいます」などと明かしている。
「SOS団 in 西宮に集合よ!」は、市内の魅力を紹介するイベント「西宮まちたび博2012」の一環として開催。シリーズ5作目「涼宮ハルヒの暴走」のキーワードの一つである“既視感”をテーマとした写真展のほか、神戸夙川学院大(神戸市中央区)で観光やサブカルチャーを研究する原一樹准教授と学生による展示などが行われている。アクタ西宮内のジュンク堂書店西宮店には、人気キャラクター・長門有希が愛読している書籍を販売する「長門有希の100冊」コーナーを設置。さらに、市内のスポットを紹介する「栞ラリー 西宮の回遊マップ」を配布し、掲載店で買い物したり、サービスを利用すれば、オリジナルしおりをプレゼントするキャンペーンも実施している。11月11日まで開催。