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経済
【トンネル内崩落】渋滞避けられない 東・名・阪の物流に影響も、各社代替ルートの選定急ぐ
2012.12.2 20:00
中央自動車道は東京と名古屋圏、関西圏を結ぶ物流ルートとして活用されている。物流各社は東名高速道路への振り替えなど代替ルートの選定を急ぐが、年末でお歳暮などの物流が急増する時期にもあたっており、山梨県内の通行止めが長期に及べば渋滞などの影響は避けられない。
通行止め区間を迂回(うかい)するには並行して走る国道20号しかなく、「渋滞しなくても1時間は余計にかかる。渋滞すれば2~3時間も覚悟しなくてはならない」(中日本高速道路幹部)という。
引っ越し大手のアートコーポレーションは当面、中央道を利用しなければならない引っ越しの場合、「20号に迂回して状況を見極める」としている。ただ、笹子トンネルの再開時期は見通せておらず、物流大手のヤマト運輸は「通行止めが長期化すれば、対策を検討しなくてはならない」(広報課)という。福山通運は甲信越地区への物流には影響が出るとみる。
中日本高速によると、大月-勝沼間の平均通行量は1日当たり4万7千台。これに対し、静岡県内を走る東名、新東名高速は合計で7万8千台だ。新東名が今年4月に開通したこともあって静岡県内の東名には余裕がある。
だが、もともと渋滞しやすい神奈川県の大和トンネル周辺や、愛知県の豊川インターチェンジなどでは、中央道からの振り替えによって交通量が増え、大規模な渋滞も予想される。物流各社はこれを考慮し、運行計画の見直しも迫られる。
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