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【社会】

中日本高速 点検の不備認める

 中日本高速は事故から一夜明けた三日午前、記者会見。天井板をつる金具をアーチ状のトンネル天井に留めるボルトが抜け落ちていることを確認したことを明らかにし、老朽化が要因との見方を示した。また、点検方法の不備も認めた。

 内部に入った職員から「天井のコンクリートからボルトが抜け落ちたところがある」と報告があったという。本数や抜け落ちた部分の長さは不明。吉川良一専務は「大きな要因に老朽化があったのではと思う」と語った。

 抜け落ちたのはコンクリートの天井とつり金具を取り付けたT字形鋼材の接続部分。設計図では、長さ二十三センチのボルトとナットで鋼材を天井に固定してある。ボルトはコンクリートに十三センチ埋め込まれ、すき間を接着剤で埋めてあるという。

 つり下げの金具部分は空気を遮断するためコンクリートで覆われた中壁となっている。

 コンクリートの天井は落下した天井板から高さ五・三メートルにあるため、これまでは目視点検のみで、補修したことはなかった。

    ◇

 中日本高速道路の峯村英二保全・サービス事業本部副本部長は三日の会見で、笹子トンネルの再開の見通しを「点検に一週間前後はかかる。結果を見て復旧の判断をしたい」と説明。年末年始の帰省ラッシュを控えているが「間に合うかの確約はできない」と語った。

 

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