中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故で、中日本高速道路は3日午前も名古屋市の本社で記者会見を開いた。脱落が確認されたトンネル最頂部のボルトを目視で確認する点検方法について、吉川良一専務は「打音点検をすべきだったというのが反省点」と話し、不十分だったとの見方を示した。
9月の詳細点検では当該箇所のボルトは双眼鏡と懐中電灯を使って目視で確認。天井板から約5.3メートルの高さにあるため、ハンマーで強度を調べる打音点検はしていなかった。会見で吉川専務は「高い位置にあっても打音点検をすべきだった」と述べた。
つり金具は1.2メートル間隔で設置。計5本を1枚の鋼材に取り付け、鋼材をトンネル最頂部にボルト計16本で固定する形で取り付けられている。つり金具は1本あたり2.8トンの重さがかかっているという。1977年の開通以降に笹子トンネルの補修工事やボルトを交換した記録はない。耐用年数は定めず点検で異常があれば交換などをするとしていた。
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中日本高速道路は3日、事故が起きた車線とは逆方向にあたる下り線のトンネルの緊急点検を始めた。このほか天井板がある管内の3トンネルでも実施。トンネル最頂部とつり金具をつなぐボルト付近の打音検査も実施し、強度に異常がないかを調べる。点検には約1週間かかる見込み。
3日午前に中央道の恵那山トンネル(長野、岐阜県)と東名高速の都夫良野トンネル(神奈川県)でも順次着手。いずれも車線規制をする。4日に新東名の富士川トンネル(静岡県)でも始めるという。
吉川良一、中日本高速道路、トンネル点検
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