最終更新: 2012/12/03 13:46

FNN各局フジテレビスーパーニュースニュースJAPANスピークスーパーニュース WEEKEND新報道2001

RSS

中央道トンネル崩落事故 トンネルの構造を専門家が説明します。

山梨・大月市の中央自動車道で起きたトンネル崩落事故で、NEXCO中日本は、天井板が落ちた原因について、つり下げていたボルトが抜けていたことを明らかにしました。

トンネルの上の部分は空洞になっていて、換気に使われている。
そして、今回崩落した天井の部分は、天井板といわれるコンクリートの板が、横に2枚ずつ並んでいて、こちらは、1枚あたり重さおよそ1.2トン、幅およそ5メートル、長さがおよそ1.2メートルある。
この天井板は、上下をボルトで固定された鉄製のつり金具で、つり下げられている状態となっている。
今回、どこかのボルトが抜け落ちていたことが新たにわかった。
そして、このつり金具は、送気側と排気側を隔てている、隔壁と呼ばれる板で、壁沿いに1.2メートルの間隔でつり下げられている。
今回、この天井板と隔壁が、およそ110メートルにわたり、あわせて270枚ほど落下したという。
トンネルなどの構造にくわしい、地盤システム研究所の近久博志所長は「(通気口の空洞は)かなり大量の空気が、圧をかけて、強制的に送られ、抜かれるような状態なんです。そうしますと、飛行機の羽のように震えて脈動している。脈動しているので、この仕切り壁や天井板が、小さく揺れてるような状態がかなり続いている。そのかなりというのは、35年ですね。その振動で、ねじが緩んだ、ボルトのところが切れたっていうのが1つ、振動の原因で外れたり抜けたりする。もう1つは、経年劣化。当然、金属ですから、置いておけば、さびますし、強度も劣化してきますので、そのさびたり、強度劣化したことで、何らかの形で外れたと。長いトンネルで、交通量の多いところは、走るところと、吸気するところを分けるという意味で、仕切り板が必要になってくる」と語った。
最近では、天井についたファンで換気を行うタイプのトンネルが主流だというが、今回、事故があった笹子トンネルのような、天井から板をつり下げるタイプのトンネルは、NEXCOによると、東日本では、5カ所あるという。
このうち、中央道の恵那山トンネルでは、3日朝から緊急点検が実施されている。

(12/03 13:22)


[ high / low ]

「社会」の最新記事

最新記事

Today's Question

次の衆院選のあなたの争点はどれですか?

景気・経済対策
原発・エネルギー政策
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)
憲法改正
その他

送信

結果をみる

投稿する

記事に対する意見・ご感想や情報提供はこちらから

映像の投稿はこちらから

スマートフォンアプリで「すぱにゅ〜クリップ」に動画・写真を投稿・閲覧できます

Windows Media Player」または「Flash Player」をインストールして、動画をご覧ください。