(画像:Mirror)
つい先日、
立ち退き問題でトラぶった為に、道路の真ん中で立ち往生している中国の家について報じたが、家主のおじいさんがついに折れて、家の取り壊しを承諾したようだ。
11月30日、新しく出来た道路の真ん中で立ち往生し、大きな力へ抵抗するシンボル的存在になっていた5階建ての家に、ついに重機が押し寄せた。
前々からこの家に立ち退きを求めていた土地開発側は、これでようやく、道路をつなぎ合わせて、新しい電車の駅までの道路を完成させることができる。
と言うことは、家主側が立ち退きを拒否した理由の、安すぎる補償金の額は改善されたのだろうか?
家主のルオさん(67)は当初、立ち退きの補償金として22万元(約300万円)を提示されたが、それではこの家を建てるのにかかった60万元には程遠いとして、拒否していた。
関係者によると、
今回ルオさんは、26万元(約350万円)の補償金で合意したという。それでも、まだまだ足りない気がするのだが、ルオさんは、毎日のようにマスコミが押しかけ、近所の人もいない道路に囲まれた家で夫婦二人だけで暮らすのに疲れてしまったようだ。
中国の高度成長が著しいのは説明するまでもないが、その裏で、こうした地域開発の為に、当局は住民に圧力を掛け、無理矢理、立ち退きを迫ることが、かつては普通に行われていた。だが今は法が改正され、家主の合意なしに、建物を壊すことはできない。
確かにルオさんは、立ち退きに合意したかもしれないが、彼の家だけを残して、周りに道路を作ったのは、圧力と言ってもおかしくはない。見える圧力から見えない圧力へ変わっただけで、不本意なまま、立ち退きを承諾している住民は未だに多い。
雨が降りしきる中、30日には家の半分が取り壊され、後日、残りの半分が取り壊される予定だ。
【記事:りょーこ】
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