山梨・中央道トンネルで崩落 火災も発生12月2日 11時3分
2日午前8時ごろ、山梨県の中央自動車道の上り線の笹子トンネルの中で、壁が崩落して複数の車が巻きこまれ、トンネル内で火災が起きました。
消防などに入った連絡によりますと、車3台が下敷きになり少なくとも2人が病院に搬送されたということで、中央自動車道は現場を挟む山梨県内の区間が上り下りとも通行止めになり、消防による救助や消火の活動が続いています。
2日午前8時ごろ、山梨県の甲州市と大月市にまたがる中央自動車道の上り線の笹子トンネル内で、壁が崩落したのが警察の監視カメラで確認され、通りかかった複数の車が崩落に巻きこまれたほか、火災が起きて黒い煙が上がりました。
崩落が起きた現場は長さ4.3キロの笹子トンネルのうち、東京に近い山梨県大月市側の出口からおよそ2キロ付近で、東山梨消防本部によりますと「車3台が下敷きになって火災が起きている」と中日本高速道路から通報があり、レスキュー隊などが崩落現場の300メートルほど手前まで進みましたが、そこから先は煙で視界が遮られて前に進めないということです。
中日本高速道路によりますと、事故に巻き込まれた車に乗っていたとみられる女性2人を病院に搬送しているという情報が入っていますが、けがの程度などは分かっていないということです。
また、警察によりますと、午前9時ごろ、トンネルの甲州市側の出口から歩いて出てきた女性1人も病院に搬送され、けがの程度は分からないものの意識ははっきりしているということです。
トンネルの甲州市側の出口では、車を乗り捨てて歩いて出てくる人が相次ぎ、崩落現場の40メートルほど手前を走っていたという車の男性は「落ちてきたトンネルの天井に白い車の上半分ぐらいが潰されて火が出ていた。天井や両脇の壁が崩れていた。まだ、何台か巻き込まれているかもしれない」と話していました。
崩落現場からおよそ50メートル手前にいた30代の男性は「トンネルを走っていたら天井部分のコンクリートが突然、落ちてきた。大きな音はなかった。そのあと下敷きになった車1台から火が出ているのを見た。恐ろしくなって、その場で車を降りておよそ1時間かけて歩いて出てきた」と話していました。
現場ではトンネル内にあるスプリンクラーを作動させて消火活動を試みているほか、笹子トンネルの手前の甲州市の甲斐大和バス停付近には、けが人の応急処置を行う臨時の救護所も設置されました。
現場の笹子トンネルは長さおよそ4.3キロの上下2車線のほぼまっすぐなトンネルで、事故による通行止めの区間は▽上りは一宮御坂インターチェンジと大月ジャンクションの間、▽下りは大月ジャンクションと勝沼インターチェンジの間となっています。
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