中央自動車道 全線開通30周年

中央自動車道の歴史

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中央自動車道の役割

交通量の変遷について

開通延伸とともに交通量が増加し、また全線開通後も沿線地域の発展や高度成長を背景とするモータリゼーションの急速な発展とともに交通量も飛躍的に伸びてきています(図-1)。また県内の物流のみではなく、県外との物流にも利用されている(図-2)ところであり、当該地域の発展にも一定程度貢献してきたと考えられます。

  • グラフ:中央道平均断面交通量の推移
  • グラフ:甲府昭和ICを出入した車両の入口または出口ICの存する都道府県別交通量

工業への効果

中央道は、山梨県・長野県といった内陸地域の工業の発展に大きな役割を果たしました。沿線には工業団地が造成され、諏訪湖周辺をはじめとする精密機械や電子機器の先端産業から、全国で大きなシェアを占める果実酒、ミネラルウォーターなど特色ある産業まで、さまざまな工業が立地しています。

  • グラフ:山梨県、長野県、岐阜県の製造品出荷額(昭和55年と平成22年の対比)
  • グラフ:ミネラルウォーターと果実酒の出荷額の割合(平成22年)

農業への効果

中央道沿線の山梨、長野両県は、第一次産業就業者数の割合が高く農業の盛んな地域です。特に果実栽培が盛んで、山梨県はもも、ぶどうの生産が全国1位です。中央道をはじめとする高速道路は、これら農産物の全国の消費地への輸送時間短縮、新鮮な農産物の流通に役立っています。

  • グラフ:就業人口の構成比(平成22年)
  • グラフ:農業生産額構成比(平成22年)
  • グラフ:ももとぶどうの生産量(平成22年)
  • グラフ:東京中央卸売市場でのももとぶどうの産地別取扱高の割合(平成23年)
  • グラフ:大阪卸売市場でのももとぶどうの産地別取扱(平成23年)

観光への効果

中央道の延伸とともに長野県の入込観光客数も増加し、昭和57年の全線開通などを契機に大幅に増加しました。その後、客数全体は平成3年をピークに約2割減少していますが、高速道路をはじめとする高速交通網の整備に伴い、日帰り客については堅調に推移しています。現在では、山梨、長野両県への観光客の多くは、関東や中京方面から自動車で訪問しており、中央道は大きな役割を果たしています。また、NEXCO中日本では、高速道路の特定区間が定額で乗り放題となる「速旅」を地元自治体と連携して発売するなどの旅行需要喚起を図っています。

  • グラフ:長野県の入込観光客数の推移
  • グラフ:観光地点までの交通手段
  • グラフ:山梨県・長野県への観光入込客数と旅行者の居住地(平成23年)

降雨通行止めへの対応

平成23年の夏、台風に伴う大雨により中央道と国道20号が同時に通行止めとなることが発生したことから、高速道路会社として初めて「雨量による高速道路の通行止め基準」と「降雨量観測データ」をホームページ(アイハイウェイ中日本)上で閲覧できるサービスを平成24年7月から実施し、お客さまの利便性の向上に努めています。また、併せて雨量基準を最新データと照らし合せ、より適切な基準値に見直しました。

渋滞対策の促進

中央道は観光特性が強く、休日は平日に比べて交通量が3割程度増加し渋滞が頻発します。特に小仏トンネル(上り)付近の渋滞は激しいことから、登坂車線区間において3車線運用を平成24年3月14日から開始しています。

  • 図:位置図

また、元八王子(下り)付近においても付加車線(ゆずり車線)設置事業を平成24年3月14日に完成しました。

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