[大弦小弦]ツイッターなどソーシャルメディアの…

2012年12月2日 09時24分
(18時間6分前に更新)

 ツイッターなどソーシャルメディアの利用者がけた外れの勢いで増えている。ネット社会の進展はめざましい。最近は視聴者の投稿を同時進行で流すテレビ番組も出てきた。多様な意見にうなずくケースも多い

▼4日公示の衆院選へ向け、インターネットの大手が党首討論会を生中継し、140万人以上が視聴したそうだ。録画も再生され、政策などへの投稿は50万件を超えたという。この反応は驚きだ

▼いまや国民の75%がネットを利用している、といわれる。選挙の投票率が軒並み下がる中、数字だけを見れば、有権者の政治に対する関心は決して低くはないといえようか

▼今後、大手各社はサイトを拡充、政党と有権者の対話や意識調査、特集ページなど双方向性を生かした企画を打つという。広告収入増の狙いもあるが、政治参加を促す新たな波に関心は尽きない

▼「ウェブで政治を動かす!」を書いた津田大介さんは著書で、これまで国民が容易に声を発信し、政治も効率的に受け取る仕組みがなかったと指摘する。各社の動きがどう影響するのか注目されるところだ

▼ネットは社会と暮らしに切っても切れない存在となった。ただ多くの情報を得たとしても、誤った政治へ導かれては意味がない。有権者は自ら学んで未来像を描き、大切な一票へつなげたい。(中島一人)

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