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2012年12月1日20時33分

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零戦エンジンとどろいた 唯一飛行可能な機体、里帰り

【動画】飛行可能な零戦 所沢でエンジン音響く=竹谷俊之撮影

写真:大勢の航空ファンが見守る中、エンジンを始動させた零戦=1日午前、埼玉県所沢市、竹谷俊之撮影拡大大勢の航空ファンが見守る中、エンジンを始動させた零戦=1日午前、埼玉県所沢市、竹谷俊之撮影

写真:17年ぶりに里帰りした零戦を撮影しようと大勢の航空ファンが詰めかけた=1日午前、埼玉県所沢市、竹谷俊之撮影拡大17年ぶりに里帰りした零戦を撮影しようと大勢の航空ファンが詰めかけた=1日午前、埼玉県所沢市、竹谷俊之撮影

 【平井茂雄】旧日本海軍の零戦で唯一、製造当時のエンジンを積み、今も飛行可能な機体が所蔵先の米国から17年ぶりに里帰りし、埼玉県所沢市の航空発祥記念館で1日、展示が始まった。実際にエンジンを動かすイベントもあり、大勢の航空ファンが見守った。

 イベントは「日本の航空技術100年展」の一環。約10分間のエンジン始動が3回あり、約1300人の観客がプロペラを回して響く重厚なエンジン音に耳を傾けた。エンジンが止まると盛んな拍手が送られた。

 機体は太平洋戦争中の1943年に製造された零式艦上戦闘機52型。配属先のサイパンの飛行場が米軍に占領された際、ほぼ無傷の状態で収容された。零戦研究などに使用された後、米カリフォルニア州のプレーンズ・オブ・フェーム航空博物館が購入し展示。栄21型エンジンを積み、現在でも年間15〜20時間、空を飛んでいるという。

 78年と95年に続き、3回目の里帰り。過去2回は実際に空を舞った。航空発祥記念館の坪井健司館長は「エンジンの老朽化などで、日本でエンジン音を聞くことができるのは、これが最後になるかもしれない。現在まで続く日本の航空技術水準の高さを体感してもらえれば」と話す。

 展示は来年3月31日まで。エンジン始動見学会は2日と3月30、31日にもある(雨天中止)。問い合わせは同記念館(042・996・2225)。

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