12年ぶりのシリーズ新作「ダライアスバースト」
新たなダライアスサーガの始まり
前作「Gダライアス」から12年。永きに渡る沈黙を破り、シリーズ最新作「ダライアスバースト」がPSP用ソフトとして登場!
サウンドを手がけるのはタイトーサウンドチームZUNTATA。そしてもちろん歴代シリーズの楽曲を手がけ、唯一無二の「音画」世界を作り出すコンポーザー、小倉久佳氏も参加!
このページでは、ダライアスバーストのサウンド最新情報を順次ご紹介していきます。
ダライアスバースト サウンドトラックCD発売中!
"BURST"サウンド完全収録
ダライアスバーストのサウンドを完全収録したオリジナルサウンドトラックCDが、
タイトーオリジナルレーベル"ZUNTATA RECORDS"久々の新作として発売中!
アルバムだけの特別要素として、一部の楽曲をノーカットオリジナルバージョンとして収録し、
よりコンポーザーの作曲時の意図に近いサウンドを再現!
「ダライアスバースト オリジナルサウンドトラック」
(品番:ZTTL-0063 JAN:4988611190654)
2010年1月20日
\2,625(税込)
企画・制作:株式会社タイトー ZUNTATA
販売:株式会社ソニー・ミュージックディストリビューション
「ダライアスバースト オリジナルサウンドトラック」
オリコンチャートイン!
「ダライアスバースト オリジナルサウンドトラック」が
1/19付けオリコンデイリーチャートの17位
1/18~1/24のウィークリーチャートで70位にランクインしました!
ダライアスバーストオリジナルサウンドトラック 楽曲リスト
- Open the Zone
- Start
- Go
- Good-bye my earth
- Hinder One
- Cylinder
- Hinder Two
- Bless you
- Iron Corridor
- Hinder Three
- All in good time
- Abyssal Holic
- Hinder Four
- Calm down
- Syvalion arrange ONE
- Syvalion arrange MMIX
- Makes sense
- Baptize Silver Hawk
- Fast lane
- You'll be in my thoughts
- Dograce
- Shady
- Stop
- I LED NU-RED-GAS
- Warning!
- Hello 31337
- The world of spirit
- Pay blue's respects
Composed
M 1 2 3 4 5 6 8 9 10 11 13 14 17 19 21 22 23 27 28 土屋昇平 (Shouhei Tsuchiya)
M 7 12 18 20 小塩広和 (Hirokazu Koshio a.k.a. COSIO)
M 25 石川勝久 (Katsuhisa Ishikawa a.k.a BABI)
M 26 小倉久佳 (Hisayoshi Ogura a.k.a OGR)
Arranged
M 15 土屋昇平 (Shouhei Tsuchiya)
M 16 24 小塩広和 (Hirokazu Koshio a.k.a. COSIO)
The original works
M 15 16 渡部恭久 (Yasuhisa Watanabe)
M 24 小倉久佳 (Hisayoshi Ogura a.k.a OGR)
ZUNTATAプロデューサー内田よりメッセージ
アプローチングファスト!!~ダライアスが刻む連続した時間~
ZUNTATAでアルバムをリリースする時は、毎回一般的なゲームのサントラとは違った感じの作り方をする事が多く。 特にダライアスシリーズの場合は、それに輪を掛けて振れ幅の広い個性的なセンスが要求される。
今回、メインコンポーザーである土屋氏にデザインの概要を任せ、最初に素案を見せてもらった時、そのあまりの奇抜さに私は驚きを隠せなかった。
「現実と非現実が融合した屋外美術館」
とでも表現したら良いのだろうか。
言葉だけ聞くと全く訳の分からないイメージのその素案は、けれど確実にそこに存在していて、不可思議なオーラを放っていた。
以前、土屋氏が曲を作る際のスタンスについて語っていた事がある。
「僕は情景から音楽を作るんですよ」
情景を連続的に支配する時間軸の中に流れ込む音楽。
その音楽によってより強い刺激体験となって刻まれる記憶。
そんな思いを込めて音楽を作るのだと。
特定の箇所が部分的に優れていても駄目なのだと。
陶酔すべき流れを遮断してしまう様な音楽であったなら、物語を紡ぐ事など出来ないのだと。
そんなスタンスを証明するかの様な不思議なデザインだった。
かくして、土屋氏のラフを元に正式なデザインが起こされ、そのジャケットを見るやいなや思わず私は、
「これだッ!!」
と叫んでしまった。
海底とも上空とも受け取れる海の中にそびえ立つビル群の手前を堂々と横切る巨大鯨。 もうこれ以上のインパクトは無いと思った。
ジャケット以外のデザインも完成度が高く、それぞれは一枚の写真でありながらも、見事にその独特な「情景」を表している。
特にレーベル面のデザインなどは特質的で、大きな牙を持った巨大魚が地球を齧り、そのトレイ下ではその牙をむき出しにして待ち構えている。 これ以上は無いという程の壮大さと深淵さと、ある種の恐ろしさを兼ね備えたデザインになっている。
そんなミステリアスな肝煎りの今回のCD。
ゲームミュージックらしからぬ、この巨大鯨が町のCDショップの棚を横切っていく姿を見るのが、今から楽しみでしょうがない。
ダライアスバースト オリジナルサウンドトラック
プロデューサー 内田 哉
ダライアスシリーズ 効果音解説
ダライアスシリーズのサウンドはBGMに注目が集まることが多いが、効果音もBGMと同様に毎回趣向を変えた演出でゲームの世界を盛り上げる重要な要素の一つになっている。ここではそんなダライアスサウンドのもう1つの立役者である効果音について、ZUNTATAのサウンドエフェクトデザイナーである私、石川が過去のシリーズに遡りつつ語ってみたいと思う。
ダライアスシリーズの効果音で私が最も印象に残っているのは、何といっても初代。ボディソニックの効果もあり三画面筐体から発せられるサウンドの迫力に、当時学生だった私は衝撃を覚えた。
最後にダメ押しのように鳴る辺りが秀逸
初代ダライアスの効果音はPSGとFM音源によって作られているものが多く、リアルではないが非常に通りがいいソリッドなサウンドが印象的だった。 ボスの沈没音などを聞くと分かるが、効果音というよりは曲に近い存在だったのかもしれない。
漠然とした"巨大感"を感じる
シリーズ2作目のダライアスIIは音源チップが「YM2610」というFMに加えて、(初代と比較して)高音質なPCMが使えるようになったため、効果音も全面的にPCMを使ってリアルで迫力のあるサウンドを実現している。 特に核爆発の音やボス出現時の「ボアー」という音(声?)はボディソニックの振動も相まって今でも強く記憶に残っている。
3作目の「ダライアス外伝」は初めて私(石川)がダライアスのサウンド制作に関わった思い出深い一作だ。この作品からは専用筐体ではなくPCB単体での販売となったため、専用スピーカーやボディソニックなどのサウンドシステムがなくなった。
"Soul"というボイスをかぶせてある
しかし音源チップが「OTIS」というエンソニック社(有名なシンセサイザーメーカー)のものになり、以前のYM2610よりもさらに高音質なPCMが使えるようになったため、サウンド的な自由度は以前よりもかなり増した。逆に言うと「リアルな音は鳴って当たり前」の世界となり、効果音にもより個性的なキャラクターが求められるようになった。そのためコンポーザーの小倉氏から様々な指示やアドバイスをもらい、ワープ時の効果音に「Wake up...Wake up...」という音声や、シールドを取ったときに「Soul...」という音声を重ねるなど手法により、数々の個性的な効果音を制作することができた。
4作目の「Gダライアス」に関しては効果音の制作はURI(バトルギア、パズルボブル3などのコンポーザー)が行っている。Gダライアスの敵の攻撃パターンは非常に多彩だが、それに対応するように効果音の数もシリーズ中最も多く、限られたメモリの中にまとめあげるのに苦労していたようだった。
ある種の情感が漂う効果音
イルカの鳴き声に似たどこか切なげな響きのあるWARNING!音が、原色的なグラフィックが多く派手な印象のあるGダライアスの世界で強い存在感を放っていた。
そして最新作、ダライアスバーストでは外伝から14年ぶりに私が効果音を制作することになったわけだが、今回は外伝の時と異なり、BGMも含めたサウンド全体のイメージをまとめるサウンドディレクターも兼ねることになったため、より難易度は上がった。
そこで私は効果音を外伝・Gのような拡大発展していく流れとは逆に比較的シンプルな方向性に持っていき、3人のコンポーザーによる強い主張を持つBGMたちと反発しないように考えた。さらに今回は原点回帰、というほどでもないが初代ダライアスのサウンドをリスペクトするような形にしたいと思い、FMやPSGのテイストを取り入れた効果音に仕上げてみた。ボス爆発音はPCMによる大爆発音にPSGをイメージしたノイズ音をかぶせてある。初代に比べてボス沈没の演出時間が短かかったためだいぶ難儀したが、なんとか意図する方向性に持って行くことが出来たと思っている。
今後新たなダライアスシリーズが作られることになったら果たしてどんな効果音になるのか・・・。それを作るのは私かもしれないし、他のメンバーになるのかもしれないが、また新たなアプローチでダライアスサウンドの一翼を担っていくのだろう。皆さんもそれを楽しみに待っていていただきたい。
石川勝久
メディア掲載情報
ダライアスバーストのサウンドに関する雑誌・Webなどのメディア掲載情報です。
雑誌「ゲームサイド Vol.21 2009年12月号」(マイクロマガジン社)に
特集「ダライアスの深層」として46ページもの記事が掲載されました。
ダライアスバーストのサウンドメンバーからのコメントも掲載。
※リンク先は株式会社マイクロマガジン社様のサイトとなります。
海外のゲームサウンドサイト「Original Sound Version」に
ZUNTATAのインタビュー記事が掲載されました。
※リンク先はOriginal Sound Version.様のサイトとなります。
→ インタビューの日本語版 ←
「ファミ通.com ダライアスバーストDXパック特設サイト」に
小倉氏とZUNTATAのインタビュー記事が掲載されました。
※リンク先はエンターブレイン様のサイトとなります。
雑誌「週刊ファミ通」12/24号のダライアスバーストの記事中に
小倉氏とZUNTATAのインタビュー記事が掲載されました。
ダライアスバースト DXパック発売決定! (※販売終了しました)
エンターブレインのオンラインショッピングサイト「ebten(エビテン)」で、
ダライアスバーストのゲームソフトに数々の特別グッズがセットになった
「ダライアスバースト DXパック」の予約がスタート!
同梱のスペシャルCDはZUNTATAが構成・制作・編集まですべて担当しました!
■下記3点のセット商品になります。■
PSP用ソフト「DARIUSBURST(ダライアスバースト)」
ダライアスクロニクル(仮)スペシャルCDアルバム + 公式設定資料集
ダライアスバースト オリジナル手拭い(仮)
■同梱スペシャルCD内容■
- これまでリリースされたアルバムから小倉氏自ら選曲したベスト曲集
- ダライアスバーストの先行楽曲公開(一部)
- SFC版ダライアスツインのサウンドトラック
※同梱CDは「ダライアスバースト オリジナルサウンドトラック」
ではありませんのでご注意ください
※「ダライアスバースト DXパック」は株式会社エンターブレイン様のセット商品となりますので、
商品仕様等のお問い合わせはエンターブレイン様へお願いいたします。
サウンドクリエイター プロフィール
石川勝久 (ダライアスバースト サウンドディレクター / サウンドエフェクトデザイナー)
ZUNTATAのサウンドエンジニアとして数々のゲームに携わる。近年はサウンドディレクターとしてゲームのトータルサウンドデザインを手がけることも多い。
代表作:メタルブラック(効果音)、ダライアス外伝(効果音)、サイキックフォースシリーズ(サウンドディレクター)
小倉久佳 (ダライアスバースト コンポーザー)
ZUNTATAを卒業後、一年の休養を経て「小倉久佳音画制作所」を設立し、現在はフリーな立場での音楽活動を再開。
代表作品:ダライアスシリーズ、影の伝説、アルカノイド、ギャラクティックストーム等。
土屋昇平 (ダライアスバースト コンポーザー)
ZUNTATAのコンポーザー。携帯アプリからアーケードまで幅広いサウンドを手がける。
代表作:ホーンテッドミュージアム
小塩広和 (ダライアスバースト コンポーザー)
ZUNTATAのコンポーザー。作曲だけでなくサウンド開発支援ツールなどの制作も手がけ、サウンドソフトウェアにも造詣が深い。
代表作:スペースインベーダーエクストリーム、スペースインベーダーエクストリーム2、ミュージックガンガン!(サウンドシステムデザイン)