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崩落事故 複数の遺体と1人の死亡確認
12月3日 0時6分

山梨県の中央自動車道のトンネルの中でコンクリート製の天井の板が崩れ落ちた事故では、少なくとも3台の車が巻き込まれこのうち1台のワゴン車の中で複数の遺体が確認されたほか、夜になってトラックの男性1人の死亡が確認され、もう1台からも少なくとも1人の遺体が見つかりました。

2日午前8時ごろ、山梨県の甲州市と大月市にまたがる中央自動車道上り線の笹子トンネルで、長さ4.7キロのトンネルの東京側の出口からおよそ2キロのところで厚さ8センチほどのコンクリート製の天井の板が110メートルにわたって崩れ落ちました。
警察と消防によりますと、ワゴン車やトラックなど少なくとも3台がコンクリートの下敷きになったほか、火災も発生しました。

ワゴン車から複数の遺体

火は正午前には消し止められましたが、消防によりますと、下敷きになり焼けたワゴン車の中で複数の遺体が確認されたということです。
消防や警察によりますとこのワゴン車は多摩ナンバーのレンタカーで、事故当時は6人が乗っていて、このうち1人の女性が病院に搬送され、「一緒に乗っていた5人がどうなった分からない」と話していたということで、警察や消防は、車の上に乗っているコンクリートを取り除いたうえで確認を進めることにしています。

トラックの男性死亡確認 乗用車からも遺体

また、下敷きになったトラックに閉じ込められた男性から正午すぎに会社に救助を求める連絡があり、2日午後10時すぎ、このトラックから男性1人が運び出されましたが医師によって死亡が確認されました。
さらに警察によりますと、先ほど山梨ナンバーの乗用車の中から、少なくとも1人の遺体が見つかりました。
警察や消防はほかに取り残された人がいないか確認を急いでいます。

笹子トンネルの状況

中日本高速道路によりますと、笹子トンネルは昭和52年に開通しましたが、天井板を固定していた鋼材のボルトや金具がこれまでに交換された記録はないということです。
崩落した箇所は、ことし9月19日から3日間にわたって、天井板の上に入ってコンクリートにひび割れがないかを確認したり金属部分を金づちでたたいて調べたりしましたが、異常は見つからなかったということです。

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