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【板倉吉延】石川県と岐阜県にまたがる白山(標高2702メートル)は、「活火山」だ。2009年に気象庁が、常時観測すべき全国47の火山の一つに指定した。専門家は「次の噴火の周期がいつ来てもおかしくない」と警鐘を鳴らす。
今年10月27日午後9時から28日午前3時ごろまでに、白山で117回の群発地震が観測された。気象庁の中飯場観測点(白山市白峰)の地震計が観測した。いずれも震度0の揺れを感じない地震で、マグニチュード(M)は最大で2.5と推定された。
その後、活動は収まり、火山活動に特徴的な振動「火山性微動」が観測されなかったことから、気象庁は「噴火の兆候は認められない」と結論づけた。